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全プロダクト総決算!&GPで見つけた「2021ヘンなものGRAND PRIX」開催

ライフスタイルが劇的な変化を遂げてからほぼ2年余りしか経過していないのに、それが当たり前のものとなった感すらある2021年。「&GP」で紹介してきたアイテムも多少以上に趣が変わり、さすがに今年は”とんがったアイテム”は少ないだろう…なんて思ったら、とんだ大間違いでございました。はい、今年も無事に「変なものGRAND PRIX」開催の運びとなりましたよー。

企画内容は例年とほぼ同じく、&GP編集部スタッフ及びライターに今年1年間で印象に残ったアイテムをピックアップ。総アイテム数約2600個の中から見事(?)上位入りを果たしたアイテムに敬意を表し、チョイスしたスタッフのコメントを添えつつ改めて紹介…という感じになってます。通常の「&GP」記事とはスタイルがかなり異なっていますが、どうかひとつ温かい眼差しにてご覧くださいませ。

前置きが長くなりました。では『2021ヘンなものGRAND PRIX』、開幕です!!

第10位「モンブラン ハイアーティストリー 万里の長城 リミテッドエディション1『インペリアル」

▲選考理由:「どうでもいい内容の文章でもゴージャスになりそう」(ライターK)

もの自体は単なる万年筆なんですが、価格は1本195万ユーロ。現在1ユーロは約130円なので…時価にして何と2億5350万円! &GP史上でも間違いなくトップ3に入る超高額のアイテムです。

装飾にルビーやサファイア、ダイヤモンドにトルマリンなどの各種宝石を散りばめ、キャップにも4.69カラットのブリリアントカットダイヤモンドを嵌め込むなど、贅を極めるにもほどがある仕様。こんな万年筆を、ペン立てに無造作に放り込めるような人生を歩みたかった……。

>> 「万年筆が…に、2億円以上だと!?これはまさに“書く宝石”です」

 

第9位「純金製 RX-78-2 ガンダム/シャア専用ザクⅡ」&「K24 デビルマン」

▲選考理由:「贅を極めた純金製フィギュア。欲しいに決まってます!」(編集部員M)

第9位もこれまたリッチなアイテムがランクイン。「純金製 RX-78-2 ガンダム/シャア専用ザクⅡ」、そして「K24 デビルマン」はいずれも24金で作られた純金製のフィギュアで、ガンダムとザクⅡはどちらも重さ約1kg、価格は各1体2640万円。デビルマン(約125g)は330万円となっております。

また、ガンダムは小さめサイズ(約140g)のものがあり、こちらは1体396万円とお求めやすい価格に(違う)。車1台買えちゃうなとか、怖くて飾っておけないから金色にに塗った普通のフィギュアをダミーでとか、まずそんな風に考えてしまう己の小さな器にガッカリですよもう。

© 創通・サンライズ
©永井豪/ダイナミック企画 ©ダイナミック企画・東映アニメ―ション
©Go Nagai-Devilman Crybaby Project ©VR デビルマン展実行委員会

>> 百式じゃないよ!見た目も価格もインパクト大な純金製のガンダム&シャアザク
>> 純金のデビルマン像が一生モノのお宝になりそう!

 

第8位「VIVE Flow」

▲選考理由;「スペックよりもイメージ写真にやられました」(ライターF)

次世代の映像機器と呼ばれて早何年、未だにくすぶり続けたままとなっている感のあるVRグラス「VIVE Flow」が第8位。

スマホとの連動性や健康にも配慮した抜群のフィット感、スピーカー搭載など、非常に高いスペックを備えている……のですが、実はランク入りを果たした理由はそこにあらず。ひと笑いを取りに来たかのようなイメージ写真を理由に一票を投じたというスタッフが続出した結果なのでした。突っ込まざるを得ないって。

>> 軽くてコンパクトでメガネのようなVRグラスなら持ち歩きも苦じゃないね

 

第7位「ウルトラセブン ZINVO 腕時計 -ULTRASEVEN Limited Edition-」

▲選考理由:「ウルトラセブン感があまりない不思議なデザイン」(ライターK)

ウォッチブランド・ZINVOとのコラボアイテムで、特徴である“タービン型秒針”にアイスラッガーのデザインを落とし込み、さらに裏蓋にはウルトラ警備隊のマークがプリントされているなど、ファン垂涎の仕様。とはいえ、アイスラッガーだらけで肝心の時刻がわかりにくいという意見もあり、まあコレクターズアイテムだからいいじゃんと言いたくなるアイテムでした。

>> ウルトラセブンのアイスラッガーが文字盤の上で回る回る!

第6位「ANAコレクターズグッズ」

▲選考理由;「究極のマニアグッズ。飛行機好きなら絶対に欲しい」(編集部員E)

全日空(ANA)の公式サイトにて販売されたもので、実際にANAが運用していた旅客機「ボーイング767-300」のパーツ3種類(スラストレバー、操縦桿、コックピットパネル各部)と、イベントなどで使われた座席(モックアップシート)の全4種類。

特にコックピットパネルに関しては現在運用中の飛行機でも使われているため、パネルの中のどのパーツなのかが明らかにされないなど、マニア垂涎のコレクターアイテムです。

一番のストロングポイントはやはり、レプリカではなく実際に使われていた航空機から取り出した”本物”というところなんでしょうね。

>> 旅客機に付いていたパーツが販売されるぞ!ホンモノだからもちろん一点物!

 

第5位「パッカーズエレキティー」

▲選考理由:「体に貼らずに済むのがいいってことなのか?」(編集部員N)

第5位は現在もMakuakeで販売されている「パッカーズエレキティー」。磁力で血行を良くしてコリをほぐす”ピップエレキバン”が、肩や肩甲骨の間などコリそうなところに配置されたTシャツです。着るだけでコリがほぐれる、荷物が重くなりがちなリュックバック派にオススメという触れ込みは、確かにわからないでもない。

いやでも1着7744円(12月30日現在)なら、エレキバン買って貼った方が安上がりじゃね? と思ってましたが、Makuakeでは既に120人以上、目標金額の471%と大きな支持を獲得。ほぐすべきはどうやら、凝り固まっているアイテムへの考え方だったようで。お粗末。

>> リュックは肩がこる…。だったらピップの磁石付きTシャツ着てみる?

 

第4位「ビッグストリームそうめんスライダーメガラスベガス」

選考理由:「壮大なネーミングがツボってしまった」(編集部員M)

夏の風物詩 “流しそうめん”を自宅のテーブルで楽しめる、ウォータースライダー型流しそうめんマシンの2021年モデルが第4位に。

LEDを仕込んだ噴水ユニットは兵庫県手延素麺協同組合連合会・兵庫県手延素麺協同組合の理事長から「龍神のしぶき」と命名され、さらに全長3.476mのスライダーコースはシーンに合わせてコース形態を変えられるなど、各所に力の入れ方が半端ない仕上がりとなっています。

勢いのいいワードを詰め込んだ商品名とあながち間違っていない仕様、そしてこういう商品が大いに受け入れられるご時世になってしまったことも含め、強烈なインパクトを与えてくれました。

>> そうめんを食べながら噴水ショーが楽しめるってなんだか凄いぞ!

■第3位「WALKOLUTION(ウォーコローション)」

選考理由:「仕事はやっぱり椅子に座ってこなしたいです」(ライターI)

第3位はドイツ製のトレッドミル「WALKOLUTION」! メイン素材にドイツ産のブナと樺を採用し、弾力のある歩行感とともに最大57dbの静音性を実現。本体にテーブルと身体を預けられる背もたれが標準で搭載されています。

健康増進だけでなく、立ちながらデスクワークをする“スタンディングワーク”の一環としても活用できるようですが、これを導入している会社ってあるんですかね……感想が知りたいなあ。

そういえば去年の「2020へんなモノGRAND PRIX」、第1位はデスクワークとエアロバイクが同時に行えるやつ(デスクバイクV9)だったことを思い出しました。

>> 電源不要だから置き場所自由!“歩きながら仕事する”が流行るかも?

 

第2位「ANIMAL LIGHTER(アニマル・ライター)/うんちの着火剤 キリン」

▲選考理由:「SDGsにも配慮した素晴らしいアイテムなのに……」(編集部員S)

まるでこの企画を狙い撃ちしてるのではと思わせるようなド直球のネーミングが嬉しい「ANIMAL LIGHTER/うんちの着火剤 キリン」が、1位とは僅差の第2位にランクインしました。長崎県の動植物園・長崎バイオパークで育てられているキリンの糞を活用し、専用釜で加熱処理したものをひとつ一つを手作りで仕上げたという本格的な仕様となっています。

実は今回のキリンバージョンは第2弾で(第1弾はウシのうんちバージョン)、さらに今後はラマやバク、レッサーパンダのうんちバージョンをリリースする予定とのこと。ほっほう、これは2022年のトップを狙ってますね(違う)。

>> 草食動物のうんちを使った着火剤。もう一度言う、うんちの着火剤

 

第1位 電動リムーバ「ERZ-30」

▲選考理由:「ニッチ系のガジェットでも群を抜くニッチぶり」(編集部員E)

数多のアイテムを抑えて栄えある第1位に輝いたのは、ホッチキスのトップブランド・マックスより発売中の電動リムーバ「ERZ-30」でした!

1台7万2600円となかなかの高額ながら、使える機能は何と“書類を綴じたホッチキスの針を取り外す”だけ。紙の破れや穴の広がりを最小限に抑えながら針だけをキレイに外せるため、再度書類をホッチキスで留めやすくなるという特性も備えています。

こんなニッチな機能を備えた機械が商品化されるということは、世の中には“ホッチキスの針を大量かつ継続的に、しかもキレイに外したい”というニーズがあるってことですよね? 改めて考えてみると……何か薄ら寒さを感じます。日本の会社、大丈夫なんでしょうか。

>> 書類を差し込みボタンを押せば「ホッチキス針」がきれいに外せるって気持ちイイ!

■2022年はもっと「ヘンなもの」をたくさん取り上げるべき!

改めて今年のアイテムを振り返ってみると、例年に比べて頭おかしいじゃなくてチャレンジしているものがやはり少なかった気がします。2022年は立ち上げ時の初心を忘れることなく“攻めたアイテム”をガンガン取り上げて、クソ忙しい年末に編集部スタッフが選考に頭を悩ます状況に陥ってほしいことを願うばかりです。謎の上から目線で〆つつ、「2021ヘンなものGRAND PRIX」はこれにて閉幕とさせていただきます。皆様、よいお年を!

<文/河西まさあき>

河西まさあき|フリーランスのライター、編集者。堤防での小物釣りと船からの中小物釣りに精通し、釣り歴は何だかんだで30年以上。好きな魚はカワハギ。

 

 

 

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