中国は、北京2022 冬季オリンピックの開催に先駆け、デジタル人民元(e-CNY)のウォレットアプリをApp StoreとGoogle Playストアで配信開始した、と報じられています、
新規ユーザー登録は一部の地域でのみ可能
これまでは非公開リンクを介してのみ利用可能となっていたデジタル人民元ウォレットアプリの試行版は、現在では一般にもダウンロードすることができます。ただし、新規ユーザー登録は、深圳、蘇州、雄安、成都、上海、海南、長沙、西安、青島、大連、そして冬季オリンピックの会場に限定されています。
デジタル人民元は、中国当局のデジタル通貨研究所が開発を進めており、やがては紙幣と硬貨を置き換えるとされています。
ライバルサービスから乗り換えるメリットはあまりない?
2021年10月時点で、約1億4,000人の中国人がデジタル元の口座を開設しており、同サービスの取引額は620億元(約97億円)に達していました。
しかしながら、Ant GroupのAlipayやTencentのWeChat Payがすでに人気アプリとなっており、消費者にとってデジタル人民元アプリに乗り換えるインセンティブはあまりないといわれています。Alipayは2020年7月までに13億人のユーザーを獲得しています。
新規ユーザーを惹きつけるため、中国当局はデジタル人民元の抽選プレゼントキャンペーンを行っています。
Source:South China Morning Post via AppleInsider
Photo:30000lightyears/Wikimedia Commons
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania