そのソリューションとすべく、重機メーカー大手の米John Deereが米国で開幕した見本市CES 2022で自動走行トラクターを発表しました。2022年秋にも発売する予定です。
カメラ6台搭載
発表されたのは、鋤(すき)を備えた8Rトラクターです。一見、農地を耕す従来のトラクターとさほど変わりませんが、実はGPS誘導シシテムなど高度な技術を搭載しています。
また、ステレオカメラ6台を配備することで周囲360度の障害物を把握でき、距離も測定できるとのことです。こうした技術により、トラクターは人間が乗り込んで操作しなくてもフィールドを自動で走行しながら耕すことが可能となっています。
John Deereの発表文によると、カメラがとらえた画像は深層ニュートラルネットワークで送られ、障害物を検知した場合などにトラクターが動くべきか、あるいは停止すべきかを自動で判断します。
モバイル端末で各種設定
農家はこのトラクターをモバイル端末から操作できます。トラクターの走行スピードや耕す深さ、エリアなどを設定したり、トラクターのカメラがとらえた映像や画像をチェックしたりすることもできます。
賢いことに、トラクターのマシーン部分に何か問題が生じた場合、オーナーのモバイル端末にアラートが届き、リモートからパフォーマンスを最適化することも可能です。
農家の負担を大幅に減らしてくれそうなこのスマートトラクターの価格はまだ明らかになっていませんが、2022年秋にも発売される見込みで、大規模農家が多い米国などでは特に需要が見込めそうです。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/170308
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi