航空機のレーダーに干渉する可能性があることから、空港での利用に対して議論が巻き起こっていた5G通信の電波について、アメリカ連邦航空局(FAA)が5Gの電波送信を停止すべき50の空港のリストを公開しました。
AT&TとVerizonはこれらの空港周辺において、6カ月間5Gの電波送信を停止することに合意しています。
影響の大きさを考慮して空港を選定
FAAは5Gの電波が航空機のレーダーに与える影響を懸念し、航空機に対して高度計に頼った着陸を制限する可能性があるとしていました。
このため、立地、離着陸の頻度、視界不良の可能性など、影響度の大きさを考慮して5Gの電波送信をすべき空港のリストが作られています。
リストのなかには、
- シカゴ・オヘア
- フロリダ・オーランド
- カリフォルニア・ロサンゼルス
- ダラス・フォートワース
などの離着陸の頻度が高い空港に加え、シアトル・タコマやカリフォルニア・サンフランシスコなど、霧の影響を受けやすい場所にある空港が含まれています。
AT&TとVerizonが半年間の停波に合意
AT&TとVerizonは、当初アメリカ政府からの要請を拒絶して5G通信網の拡大をおこなおうとしていました。
しかしながら、今回のFAAによる空港リスト公開を受け、これらの空港周辺で6カ月間5Gの電波を停波することに合意しています。
ただし、半年後にこれら50の空港周辺で5Gの電波がどうなるかは現在のところ不明です。
Source: FAA, Reuters, The Wall Street Journal via The Verge
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania