睡眠は1日の大きな部分を占めていて、近年、睡眠の質や睡眠が及ぼす健康への影響について関心が高まっています。というのも、より良い睡眠が心身の健康につながることが明らかになっているからです。
そうした健康志向ニーズに応えるツールとして、米Sleep Numberが360シリーズの新スマートベッドを発表しました。ユーザーの睡眠をモニターし、パーソナライズされた洞察を提供するというもので、AIと深層学習を活用してゆくゆくは不眠症など潜在的な健康コンディションを感知できるようになりそうです。
入眠を誘うライトニング搭載
Sleep Numberは、内蔵センサーで呼吸や心拍などを把握し、必要に応じて温めたりできるスマートベッドをすでに展開していますが、今回発表された最新版は、新たにいくつかのセンサーや機能を加え、さらにソフトウェアも改良しています。
新しい機能としては、モビリティのサポートが挙げられます。これはユーザーのベッドの出入りをサポートするものです。それから、ユーザーの24時間周期のリズムに合わせて入眠しやすい明るさを提供するアンビエンド・ライトニングも導入されています。
130億時間もの睡眠データを分析
ソフトウェア面では、センサーが収集したデータをもとに個人に合わせた睡眠や健康に関する洞察を提供します。同社はこれまでに130億時間もの睡眠データを分析していて、そこから得られた知見とともに、深層学習や人工知能を活用してユーザーの睡眠習慣を学習し、年齢に応じて睡眠をサポートするようにしました。
具体的には、睡眠をリアルタイムに分析し、睡眠の質の改善や予防ケアに役立てられるよう、健康洞察や健康リスク評価を提供します。さらに「ゆくゆくは不眠症や睡眠時無呼吸症候などの病気やコンディションを検知して警告するようになる」と同社は説明しています。
この新ベッドはこのほど開催されたCES 2022でイノベーション賞を受賞し、2023年に発売される予定です。価格は未定。
- Original:https://techable.jp/archives/170700
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi