セコム株式会社(以下、セコム)は、AIを活用し警戒監視や受付業務などを行う「バーチャル警備システム」を、1月13日(木)より販売開始。人員配置の効率化とコストを抑えながらの警備強化を実現します。
バーチャルキャラクターが警戒・受付業務を提供
「バーチャル警備員」は、内部にカメラや各種センサーを搭載。AI解析により、近づいた人への声掛けを行うほか、映像または音声で緊急事態を認識した場合は自動でモニタリングダッシュボード(監視用アプリ)に通報します。
来訪者から話しかけられた際には、あらかじめ設定した対話シナリオに沿って、自律的に受付業務を行います。来訪者の背丈に合わせて腰をかがめたり、対話内容に応じた自然な表情をしたりするほか、地図など案内に必要な画像の表示も可能です。
このように「バーチャル警備員」はAIを活用した警戒監視や受付業務などを担当する一方、対処や緊急対応などの業務は熟練した常駐警備員が行うなど、両者が連携しながら効率的で高度な施設警備を提供します。
常駐警備の人材確保やコスト問題を解決
有人施設などにおける常駐警備では、人材確保や、人件費高騰によるサービス価格への影響を回避するための新たな対応が必要とされています。
そのようななか、セコムは1966年に日本初のオンライン・セキュリティシステムを発売するなど、創業期から現在に至るまで機械の長所と人間の長所を組み合わせ、人の力を増幅することにより、高品質かつ効率的なセキュリティサービスの実現に取り組んできました。
これまでもTechableでは、同社のセキュリティロボット「cocobo」や自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボットX2」を紹介。今回の「バーチャル警備システム」もまた、警備における課題解決につながると期待されます。
今後もセコムは、思いを共にするパートナーと先端技術を駆使したセキュリティの開発を進め、「安全・安心」な社会の実現を目指すとともに、社会の生産性向上に寄与するサービスを提供していく予定です。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/170994
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama