NTTドコモは、5Gで利用している28GHz帯(ミリ波)や、6Gに向けて開拓している、さらなる高周波数帯の電波において、きめ細やかなエリア構築を可能にするアンテナを開発しました。
同アンテナは、高周波数帯の電波を伝搬するケーブル(誘電体導波路)に、プラスチック小片を接触させると、接触箇所から電波が漏洩するという物理現象を活用したもの。
同実験では、60GHz帯の電波を伝搬するケーブル(誘電導波路)を埋め込んだ板に、プラスチック小片(アンテナ)を置くことで、その周辺に通信エリアを構築できることを確認しました。
さらに、複数の箇所に同時にアンテナを置くことで、複数の場所で同時にエリアを構築することや、アンテナの大きさや配置方法を変えることで、構築する通信エリアの範囲や方向をコントロールできることを確認したといいます。
NTTドコモは、2022年度上期から、5Gサービスで利用している28GHz帯(ミリ波)で本アンテナによる通信エリア構築の検証を開始し、実用化をめざす方針です。
(Source:NTTドコモ。Engadget日本版より転載)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2022/01/17/docomo/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Engadget Japanese