そこで米国のノースウェスタン大学の研究者が開発したのが、マスク内部に取り付けて心拍などを測定することができる小型のセンサープラットフォームです。フィットネストラッカーのような機能を搭載し、さらにはマスクのフィット状態もモニターします。
データはアプリに送信
FaceBitでは搭載するセンサーで心拍数や呼吸数が測定できるのに加え、マスクのフィット状態も感知できるようになっています。そして、センサーが収集したデータは専用のアプリに送信され、心拍数が急上昇したり、マスクが濡れてしまったり、といった場合はアラートが発せられます。
隙間があるとアラート
開発を手がけたコンピューターサイエンス助教授のジョシア・へスター氏によると、FaceBit設計前にヘスター氏は医師や看護師などからマスクに関するニーズを聞き取りました。その結果、コロナ患者を診る際にマスクのフィット感をとくに重視していることがわかりました。
マスクがきっちりと顔にフィットしているかは、コロナ感染を予防するうえで極めて重要です。そこで、へスター氏はマスクの抵抗性を測定することでフィット状況をモニターするようにしました。抵抗値が急激に下がった場合、隙間が生じていることを意味し、すぐさまアラートを送るとのことです。
FaceBitは小型バッテリーで駆動しますが、ユーザーの呼吸の力や息の熱、太陽などでも発電できるようになっています。これにより電池寿命を伸ばすことが可能で、ゆくゆくはバッテリーフリーを目指すとのことです。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/171133
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi