人気Webゲーム「Wordle」のコピーアプリがApp Storeから一斉削除された騒ぎの影響で、5年前に開発して放置していたアプリのダウンロードが急増したアプリ開発者の行動が素晴らしいと称賛されています。
Webゲームの人気に乗じたコピーアプリが続出、一斉削除
1日に1つ出題される、5文字の英単語を当てるシンプルなルールの「Wordle」は、ジョシュ・ワードル氏が言葉遊びの好きなパートナーのために開発した、Webブラウザから誰でも無料でプレイできる人気ゲームです。
この人気に乗じたコピーアプリが大量にApp Storeに公開され、「Wordle」がWebゲームではなくアプリだと誤解した多くの人々が、年額30ドル(約3,300円)のアプリ内課金付きのコピーアプリをダウンロードする事態になりました。
問題を認識したAppleは、複数登録されていたコピーアプリをApp Storeから一斉に削除しています。
5年前に作ったアプリのダウンロードが急増
この騒動の中、思いがけず影響を受けたのは、5年前に「Wordle!」を公開していたスティーブン・クラボッタ氏です。
クラボッタ氏は、18歳の時に趣味とコーディングスキルの向上を兼ねて、制限時間内に英単語を作るゲームアプリ「Wordle!」を開発しましたが、10万ダウンロードになった頃にアップデートをやめ、アプリの宣伝もしていませんでした。
しかし、コピーアプリ騒動を報じたThe Wall Street JournalやThe New York Timesが、「Wordle」を「Webブラウザゲーム」と明言しなかった影響もあり、「Wordle」をApp Storeで検索して無関係な「Wordle!」をダウンロードするユーザーが続出しました。
その結果、それまで1日1回〜2回程度しかダウンロードされなかった「Wordle!」は、週に20万回もダウンロードされる大人気アプリとなりました。
※アプリの金額については記事執筆時の価格を記載しております。インストール前に、「App Store」での表示価格をご確認いただきますようお願いします。
収益の全額を寄付
思いがけず多くのダウンロードに恵まれたクラボッタ氏は、自ら「Wordle」を開発したワードル氏に連絡し、収益をすべて寄付したいと申し出ます。
この誠実な姿勢に、ワードル氏は「彼は素晴らしい人物だ。皆、彼をまねるべきだ」と讃えています。
Can confirm this is true. @StevenCravotta reached out to me unprompted and asked about donating the proceeds. He's a class act and you should follow him. https://t.co/7Xeixe6VHh
— Josh Wardle (@powerlanguish) January 14, 2022
クラボッタ氏は、「Wordle!」のアプリ内課金による収益は現時点で約2,000ドル(約22万円)であり、全額を米カリフォルニア州オークランドの教育支援チャリティー事業「Boost Oakland」に寄付する、と語っています。クラボッタ氏の誠実な行動には、多くの賞賛の声が寄せられています。
Can confirm that @powerlanguish and I have decided to donate the proceeds to @BoostOakland! Very excited to support such an amazing program that focuses on literacy for youth! We feel the money will make a real impact here!
Will keep you all updated throughout this process!
— Steven (@StevenCravotta) January 14, 2022
Source:GameSpot, The Verge
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-433144/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania