オンラインフィットネスを提供する米企業Pelotonを買収する候補として、Appleの名が挙がっていることが分かりました。Pelotonはエアロバイクやトレッドミルの生産停止が明らかになっており、経営が暗礁に乗り上げていると噂されています。
業績回復に四苦八苦
従来のフィットネスジムのように特定の場所に集うのではなく、エアロバイクやトレッドミルを設置したユーザーの自宅がパーソナルジムになる――新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する時代においては理想的ともいえるサービスを提供するPelotonが、経営危機に瀕していることが明らかになったのは、1月初めに極秘で行われた社内説明会です。説明会では、Pelotonの製品が6週間から6カ月の間生産停止になることが伝えられました。
同社は先日もエントリーモデルのバイク価格を20%下げたり、営業・マーケティング担当者の41%を解雇する計画を明らかにしたりと、業績改善に向けて苦戦していることが報じられていました。
ライバルサービスのApple Fitness+を展開
こうした状況を踏まえ、ニュースサイトThe Informationは、Pelotonが買収される前段階にあるのではないかとし、有力な買収候補としてAppleの名前を挙げています。単に企業が巨大で多角的であるだけでなく、すでに似たようなフィットネスサービス「Apple Fitness+」をオンライン展開しており、Apple Watchで運動サポートも積極的に行っているためです。
The Informationは「Pelotonの店舗を閉鎖し、自社店舗(Apple Store)で機器を販売することも可能だ」とし、Appleがその気になれば「(Appleの最高経営責任者である)クック氏が台所の小銭入れに手を付ける」くらいの感覚で、79億ドル(約8,980億円)の時価総額ぶんを支払うことができるだろうと指摘しています。
他にもThe Motley Foolなど、市場動向に詳しい複数のニュースサイトが同様の観測を掲げているだけに、今後の動向に注目が集まるところです。
Source:MacRumors,The Information,The Motley Fool
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-433810/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania