パンダ、炎幕、ムササビをはじめ、テンマクデザインのテント&タープはほかにはないデザインと秀逸アイデアが光るものばかり。それもそのはず、ツアーガイドほか1年中フィールドで活動する人々が自身の体験をもとに「あったらいいな」を盛り込んでいるのですから、とんがったプロダクトになるのも当然です。
「ペポ」シリーズもアウトドアのプロが設計しており、最新機能とレトロな雰囲気を組み合わせた注目アイテム。
なかでも「ペポクイックキャビン」(7万6780円)はワンタッチテントをベースとしていて設営簡単、アレンジ多彩で使い勝手のよいシェルターとなっています。
■設営はとにかく簡単
「ペポクイックキャビン」はワンタッチテントをベースに、TC素材の幕をかけることで誰もが簡単に設営できます。
「ペポクイックキャビン」は直線的な柱が印象的なワンタッチテントがベースなので、お世辞にもコンパクト収納というわけではありません。スリムですががっちりした細マッチョ系といったところ。
4本の柱、屋根を構成するクロス型のフレームを並べました。
柱と柱を連結ポールでつなげます。赤いパーツがカチッと音がするとロックした証。確実に接続できたことがわかるのがいいですね。
屋根のフレームを柱の穴に差し込んだら、幕をかけます。ベルクロで固定してから柱を伸ばすので、小柄な人でも無理なく設営できるんですね。
それにフレームは前後左右同じスクエア形状なので、幕の角をどの柱に合わせても大丈夫。前はどっち? とフレーム周辺を歩き回る必要はありません。
柱を伸ばしてペグダウンすれば完成。スチールフレームがTC幕をしっかり支えています。
完成した「ペポクイックキャビン」は格子窓と縦長のドアパネルがとってもキュート。自立するフレームに前後左右対称の幕をかぶせる構造のため、柱部分のファスナーを開放すれば4面すべて巻き上げ&張り出しOK! ロッジ型テントでもこんな機能はめったにありません。
そばに置いたクルマとジョイントしたり、左右を張り出してリビングを拡張したりも思いのままです。
■「ペポライト」を接続して2ルームに
別売のハーフインナー(1万7600円)を装着してもいいのですが、それではリビングが狭くなります。2〜3人利用なら別売「ペポライト」(4万3780円)をジョイントしたほうがゆとりあるキャンプサイトになります。
「ペポライト」は本体前後に2本のメインフレームを平行に取り付け、それをサイドポールとセンターポールでつなぐというトンネル形とロッジ型のいいとこ取りをしたユニークな構造です。
先にフロアをペグダウンしたほうが設営しやすいのですが、トンネル形とは違って一度組み立てれば自立するので位置の微調整も簡単です。
2〜3人で利用できるコンパクトなテントです。クラシカルな見た目とともに、はっ水加工を施したTC素材の幕のおかげで結露しづらいことも魅力です。
「ペポクイックキャビン」の後部パネルは左右観音開きになっていて、ここに「ペポライト」をジョイントします。
フラップ等を使う必要はありません。「ペポライト」を「ペポクイックキャビン」に突っ込むだけ。
後部ドアパネルはファスナーを上げて左右に開きます。「ペポライト」を差し込むと時間とともにファスナーが開きそうに思えますが、バックルで必要以上に開くのを防げます。単純ですが効果的。
左右観音開きなので「ペポライト」ほどピタッと接続はできませんが、ほかの小型テントとも組み合わせられるのがうれしいですね。
「ペポクイックキャビン」は2〜3人分のファニチャーを入れてちょうどいい大きさ。
それに「ペポライト」は壁面がほぼ垂直なので「ペポクイックキャビン」に接続しても、「ペポクイックキャビン」の有効面積が大きく損なわれることはありません。
「ペポクイックキャビン」は簡単設営・スッキリ広々というワンタッチテントの優位性に、四方跳ね上げ可能なパネルを組み合わせることで今までにない居住性が加わった唯一無二のシェルター。ロッジ型テントとはひと味違う拡張性の高さで“自分ならこう使おう”と夢中に計画を立ててしまう魔力があります。
>> テンマクデザイン
<取材・文/大森弘恵>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/421500/
- Source:&GP
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