Apple WatchやFitbit Versaなどのウェアラブルデバイスにおいて、光センサーを使って生体信号を測定する場合、肌の色や肥満により測定誤差が大きくなるとの研究結果が発表されました。
色黒の肌や肥満体型のユーザーで、反射光減少
フロリダ国際大学のジェシカ・ラメラ・ローマン准教授が、メラニン色素の多い色黒のユーザーや肥満体型のユーザーの生体信号測定を行う際に光センサーを利用する場合、調整しないと正しい値が測定できないことがあると発表しました。
ローマン准教授が、Apple Watch Series 5、Fitbit Versa 2、Polar M600を用い、これらに搭載された光センサーを利用した光電式容積脈波(PPG: Photo Plethysmography)による血流測定を行った結果、色黒の肌では多くの光が吸収されてしまい、肥満体型でも同じようになってしまうことが確認されました。
これらのことから、BMI(Body Mass Index)値の高い肥満体型で色黒のユーザーでは、光センサーにおける反射光が最大60%減少し、心臓の拍動とは異なるタイミングでPPGに変化が現れたとローマン准教授は述べています。
ユーザーにあわせてデバイスを調整する必要あり
ローマン准教授は、こうしたユーザーにおいてウェアラブルデバイスの光センサーを使用した生体信号の測定を行おうとする場合は、ユーザーにあわせて仕様を最適化する必要があると指摘しています。
ローマン准教授は引き続き、約100人のユーザーを対象にして追跡調査を行っています。
Source:National Center for Biotechnology Information via The Verge
Photo:EverythingApplePro E A P/YouTube
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania