通信特許のライセンス合意を巡る問題で、Ericssonは米国に続き、新たに欧州とブラジルでも同様の訴訟をAppleに対して起こしました。
米国以外にも飛び火
これまで、Ericsson側がAppleのライセンス交渉を「不誠実」、Apple側がEricssonの交渉を「手荒な手段」だとして、互いが互いを相手取って訴訟を起こしてきました。
さらに米国では先日、Ericssonが所有している2G、3G、4Gのモバイル技術特許が、ライセンス期限が切れたにもかかわらず、不当に使用されることで権利を侵害されているとして新たな訴訟が起きています。
またこれに追従する形で、新たにドイツのデュッセルドルフやマンハイム、ミュンヘンで提訴、さらにオランダとブラジルでも追加で提訴を行いました。これによって米国以外でも、両社の裁判が進行することとなります。
双方ともに提訴は本心ではない?
Appleも黙ったままではいません。年明けには、自社の特許がEricssonに侵害されているとし、同社の基地局製品の米輸入禁止措置を求めています。
もちろん、実際に輸入禁止が実現すれば、その基地局製品を利用しているAppleも大きな痛手を被ることは間違いないでしょう。同様にEricssonにとっても、お得意様であるAppleを顧客リストから失うことは望んでいないはずです。
iPhone1台あたり5ドル(約570円)のライセンス料を巡るこの争いは、合意に至るまでどれだけの時間を要するのか、現時点では見通しが立っていません。
Source:iMore
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-433957/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania