Apple Watchでの非穿刺型血糖値測定センサーの開発で協力しているRockley Photonicsが、カフ(空気袋)を用いない血圧測定装置の初期試験を終了し、大規模治験に移行できる可能性のある有用な結果が得られたと報告されました。
カフを使った血圧測定値と強い相関関係が確認される
Rockley Photonicsが40人の被験者を対象に480例以上実施した、レーザーセンサーを用いた血圧測定において、臨床的に信頼性のあるデータが得られることが確認されたようです。
初期試験では、Rockley Photonicsのレーザーセンサー搭載デバイスと、同社のクラウドおよび人工知能とを組み合わせて測定した値を、市販されている光電式容積脈波(PPG: Photo Plethysmography)測定装置の値とを比較しました。
結果、Rockley Photonics製デバイスから得られた値は、比較参照用に測定したカフによる血圧測定値と、PPG測定装置よりも強い相関関係が示されました。
多項目の測定可能なセンサーが開発中
また、血圧測定だけではなく、心拍数と心拍変動測定においても、心電計による測定結果との高い相関関係が確認されています。
Rockley Photonics製デバイスはそれ以外に、深部体温、血圧、水分量、アルコール濃度、乳酸値、ブドウ糖(血糖)値の測定が可能です。
Apple Watchへの血糖値測定機能および血圧測定機能搭載は数年先になると噂されていますが、今回のような研究開発を経て、米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)の認可を取得した高い精度のデータが得られるようになることが期待されます。
Source:BusinessWire via Notebookcheck
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- Source:iPhone Mania
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