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コロナ陽性者が近くにいた回数を確認できる「COCOAログチェッカー」を使ってみた

COCOAログチェッカー
 
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のログを使って、新規陽性登録者が近くにいた回数を検出できるWebツール「COCOAログチェッカー」が話題になっているので、実際に使ってみました。

COCOAのログを解析、近くに新規陽性者がいた可能性を確認可能

COCOAログチェッカー」は、iOSとAndroidの接触確認アプリ(通称「COCOA」)で閲覧できる接触通知のログデータを解析して、約2週間の期間内に新規陽性者が近くにいたかをチェックできるWebツールです。
 
COCOAで通知が届く条件は、濃厚接触とみなされる「1メートル以内の距離、かつ15分以上」と判定された場合ですが、「COCOAログチェッカー」では、短時間(目安は5分間程度)でも、Bluetoothの電波が届く範囲内(最大10メートル〜30メートル以内)にいれば、新規陽性登録者が近くにいた数をカウントできます
 

 
厚生労働省のWebサイトにも「接触確認アプリの活用事例等」として掲載されています。
 

 
「COCOAログチェッカー」の利用には、厚生労働省が公開している接触確認アプリ「COCOA」と、お使いのスマートフォンでBluetoothが有効になっていることが必要です。

データの意味を正しく理解して、感染予防意識を高める活用を

「COCOAログチェッカー」でチェックできるのは、「新規陽性登録者が近くにいたこと」であり、濃厚接触とは異なります
 
そのため、「COCOAログチェッカー」で新規陽性者が近くにいたという結果が出ても、接触確認アプリ(COCOA)で「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されていれば、感染の可能性は低いと考えられます。「COCOAログチェッカー」の結果だけを見て、医療機関や保健所などへの問い合わせはしないようご注意ください。
 
開発した河原圭佑氏は「自分の行動圏内にどれくらい感染者がいるかを確認して、感染予防に活用してほしい」と案内しています。
 
なお、解析に使用されるログデータは、スマートフォンの端末上でJavaScriptを使って解析しており、ログデータが外部に送信されることはなく、個人情報が漏れることもありません。
 


 

接触通知を受けたことがない筆者が使ってみた

COCOAの公開当日からiPhoneにインストールして使っているものの、一度も接触通知が届いたことがなく、本心では「COCOAって、本当に動いているのかな?」と思っていた筆者が、「COCOAログチェッカー」を使ってみました。
 

 
まず、iPhoneの「設定」アプリから「接触通知」>「接触のログ記録の状況」を開きます。
 

 
「接触チェックの記録を書き出す」をタップして「コピー」を選択します。
 

 
iPhoneのブラウザで「COCOAログチェッカー」のWebサイトを開きます。利用する前に「注意事項/詳細説明」を確認しておきましょう。
 
「ここにログファイルをペーストしてください」と書かれたウインドウに、先ほどコピーしたデータをペーストします。
 

 
「チェックする」ボタンを押すと、新規陽性登録者が近くにいた記録の件数が表示されます。筆者の場合は3件でした。
 
ちなみに、COCOAのログにある日時は深夜・早朝が多いですが、これはCOCOAが新規陽性者のデータをダウンロードした時刻が記録されるためだそうです。
 


 

記録の詳細は別サイトで確認可能

チェックした結果、新規陽性登録者が近くにいたという判定が出た場合は、「接触日シート別冊」または「HASH値より陽性者と近くにいた日を検索するサイト」にデータをコピーすると、接触の可能性がある日を知ることができます。
 
両サイトとも使い方は同様ですが、ここでは「HASH値より陽性者と近くにいた日を検索するサイト」を使ってデータをチェックしてみます。
 
「COCOAログチェッカー」の画面を下にスクロールして「Hash」の後に””で囲まれている文字列をコピーして、「検索窓」に貼り付けます。
 

 
24時間の範囲(上の画像では:1月19日午前9時〜1月20日午前9時)で、接触があった日が表示されます。チェックしたいデータが複数ある場合は、この作業を繰り返します。
 
「COCOAログチェッカー」を使うことで、COCOAによる通知がなくても感染者は身近にいることを改めて確認できたことで、油断せずに引き続き感染対策をとることの大切さが認識できました
 
 
Source:COCOAログチェッカー, 厚生労働省
(hato)

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