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Appleの最近のデザインミスをまとめてみた

mac pro
 
Appleはこれまですべての製品のデザインを完璧に仕上げてきたかのような印象を持たれがちですが、「Designed by Apple in California」と堂々と言えないような奇天烈な仕様を持つ製品も結構あります。米メディアMacRumorsは、Appleが最近犯した6つのデザインミスをまとめています。

1. Magic Mouse 2


 
2015年に発表されたMagic Mouse 2は、クリックだけでなくスワイプやジェスチャーも認識できるタッチセンシティブな表面により、発売当時はAppleのイノベーションと称賛されました。Appleのマウスは、なめらかな曲線と光沢のある継ぎ目のない上面が特徴で、Appleのデザインの模範のように思われます。
 
しかしながら、同製品には“充電”という問題がありました。充電ポートが本体の裏に配置されているため、充電時にひっくり返ったカブトムシのような姿になってしまったのです。
 


 
それから6年後の2021年4月、Appleは最新のiMacを発表しましたが、付属するMagic Mouse 2には依然としてマウス裏返し式充電が採用されています。充電時にマウスが使えないだけでなく、見た目が馬鹿馬鹿しいと、非難の声が上がっています。
 

2. Siri Remote(第1世代、2015年〜2021年)


 
2015年に初めてApple TVに同梱された初代Siri Remoteには、tvOSをナビゲートするためのスワイプやジェスチャーに反応するクリック可能なタッチパッドが上部にあり、メディア再生を制御するための2つの複雑なボタンがその下に配置されていました。さらに、加速度センサーも搭載し、ゲームコントローラーとしても使えるのが特徴でした。
 
一見いいことずくめのように思えますが、実際に初代Siri Remoteを使ったほとんどのユーザーが、同製品は失敗作で、人間工学的にも最悪であると語っています。直感的でないボタン配置により、メニューに戻るだめに間違えてSiriボタンを押す人が続出しました。
 
充電方法も難ありで、間違えて赤外線ポートにLightningケーブルを差し込んでしまう人が多かったようです。
 

3. Apple Pencil(第1世代)


 
Magic Mouse 2と同じ2015年に発売された第1世代のApple Pencilは、キャップの下にオスのLightningコネクタを内蔵しており、iPadに挿して電源供給が可能となっていました。
 
一見合理的に思えますが、実際に充電を行ってみるとその見た目の馬鹿馬鹿しさに目を疑うかもしれません。多くの人がいまだにネタとして画像を投稿しているほどです。
 


 
ただ見た目が悪いだけでなく、この状態で誤ってぶつかってしまうと、スタイラスとデバイスの両方がダメージを受けてしまいかねません。また、Apple Pencil充電時にはiPadは充電不可となるため、両デバイスを同時に充電することはできません。

4. AirPods Max Smart Case


 
販売価格67,980円(税込)のAirPods Maxに付属するSmart Caseは、リリース時から“ブラのよう”とネタにされていました。ファッションブランドHelmut Langのブラ型財布にそっくりとの意見もあります。
 


 
ケースの機能上の問題も報告されています。装着時にデバイスが完全にカバーされず、露出部分があるため、手に持って持ち運ぶのは危険とされています。

5. バタフライキーボード(2015年〜2019年)


 
Appleが2015年と2016年に導入したMacBookとMacBook Proには、薄型コンピュータを実現させるため、厚さを最小限にまで抑えたバタフライキーボードが採用されていました。
 
このキーボードはキーストロークが極端に浅いだけでなく、ホコリやゴミの侵入に極端に敏感という弱点がありました。
 
結果として、バタフライキーボードは集団訴訟にまで発展しており、修理プログラムの実施に至りました。バタフライキーボードは、2019年の16インチMacBook Proから新たな“Magic”キーボードに置き換えられています。

6. Mac Pro(2013年〜2019年)


 
Intel Xeonプロセッサーに、AMDのワークステーション向けGPUである「FirePro」を2枚SLI接続し、最大7テラFlopsの演算が可能だったMac Proは、その志は紛れもなくAppleそのものですが、大きな弱点がありました。放熱性を高めるため、拡張はThunderbolt 2ポートで外付けで行う必要があったのです。グラフィックカードをアップグレードしたり、メモリを増設したりするための内部スロットがないことは、クリエイティブプロフェッショナルにとって看過できない問題でした。2019年の時点で、発売から6年間ほとんどアップデートされないまま、まさしく“ゴミ箱”のような状態でAppleから販売が続けられていたのです。
 
Appleは、2017年の記者会見でMac Proのデザインに問題があったことを認めており、2019年に新たな“チーズおろし器”型のモジュール式のMac Proシステムへと移行しました。
 
 
Source:MacRumors
Photo:Uadro/Wikimedia Commons
(lexi)

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