オランダの規制当局(Authority for Consumers and Markets:ACM)は、AppleがApp Storeに掲載されている出会い系アプリにサードパーティの決済手段を認める方針を固めたことについて、それだけでは不十分だとし、同社に罰金を科すことを明らかにしました。
代替決済システムの許可方法が不十分
Appleに対する罰金は、最初に500万ユーロ、その後Appleが21年12月に下された判決を遵守するまで、毎週500万ユーロが加算されていき、罰金額は最大5,000万ユーロとなります。
ACMは「現時点では、出会い系アプリの運営者は単に“興味”を表明することができるだけだ」とし、実際にサードパーティにの決済手段を利用するためには様々なハードルが課せられていると指摘しました。アプリがユーザーに対してサードパーティの決済手段をユーザーに案内するには、App Storeで特別資格を申請し、Appleからの承認を得なければなりません。
また規制当局は、サードパーティのアプリ内購入オプションを選択肢として提示するか、それとも外部の決済方法にユーザーを誘導できるようにするかの選択をデベロッパーに求めるのではなく、どちらのオプションも提供できるようにすることをAppleは認めなければならないとしています。
四半期で2兆円超の売上を誇るApp Store
Appleにとって、App Storeは好調なサービス部門の中でも重要な収益源の一つです。例えば、2021年第3四半期(7月〜9月)におけるApp Storeの売上は、 前年同期比13.2%増の215億ドル(約2兆4,500億円)に達しています。
したがって、たとえサードパーティの決済手段を認めても、Appleは“Apple税”を引き続き課していく方針を固めていると考えられています。
Source:MacRumors
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
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