国内大手メディアは1月24日、人気動画共有アプリTikTokの運営会社がTwitterにおいて、インフルエンサーに金銭を支払い、フォロワーをTikTokに誘導するステルスマーケティング(ステマ)を実施していたと報じました。
TikTok運営会社がステマ
読売新聞は1月24日、TikTokの運営会社であるByteDanceが、複数のインフルエンサーと契約し、TikTokの動画を紹介するツイートをTwitterに投稿させていたと報じました。
ByteDance日本法人の担当者が、10万人以上のフォロワーをもつTwitterユーザーに対して指定のTikTokの動画をTwitterで拡散するよう依頼しており、動画の再生回数に応じて報酬を支払っていた模様です。なお読売新聞は、インフルエンサーに500万円の報酬を支払った事例もあったと報じています。
インフルエンサーが企業等から報酬を受け取りながら、広告であることを隠して商品PR等をSNSに投稿する「ステルスマーケティング(ステマ)」は、消費者を誤認させる可能性があると非難されており、業界団体のWOMマーケティング協議会はガイドラインでステマを禁止しています。
また海外では、ドイツの裁判所が2021年7月、SNSでのステマに対して、広告であることを明示すべきとの判決を下しました。
ByteDanceの日本法人は読売新聞等の取材に対し、2021年12月までインフルエンサーと契約してツイートを投稿させていたことを認め「再発防止に努める」とコメントしています。
2021年のアプリ市場において、TikTokが最も収益を上げた非ゲームアプリとなっており、ステルスマーケティングの影響でTikTokが急成長した可能性もありそうです。
Source:読売新聞
Photo:Solen Feyissa / Flickr
(seng)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania