もはや生活必需品といっても過言ではないスマートフォンですが、2021年の1月から9月に平均販売価格(ASP)が大幅に上昇したことがわかりました。
2022年も同様の傾向が続くとみられており、高性能なスマートフォンがより入手しづらくなるかもしれません。
2021年1月から9月に2020年比で7.3%ASPが上昇
調査会社のCounterpointによると、2021年1月から9月に世界で販売されたスマートフォンのASPは、2020年全体に比べて7.3%上昇しました。
2020年のASPが287ドル(約32,913円)だったのに対し、2021年の1月から9月のASPは308ドル(約35,322円)となっています。
ただし、ASPの上昇率は世界の各地域で異なっており、中東・アフリカで17.4%、インドで10.2%、北米で10%増だったのに対し、東南アジアでは2.0%、中南米では4.7%増でした。
日本についてのデータは公開されていません。
2022年も同様の傾向が続く?
2022年についてCounterpointは、半導体の値上げが続き、スマートフォンの価格に影響する可能性があると考えています。
比較的成熟したプロセスで製造される半導体の価格は2020年から現在までに25%から40%上昇しており、2022年にはさらに10%から20%上昇するとのことです。
このためスマートフォンメーカー各社は値上げをおこなうか、他の方法でコストを削減せざるを得ないでしょう。
リークされた情報によるとSamsungはGalaxy S22シリーズの価格をS21シリーズよりも100ドル(約11,500円)上げるとされており、AppleのiPhone14シリーズについてもiPhone13シリーズより100ドル値上げされるという予想があります。
一方、Xiaomiは販売促進キャンペーンを減らすことで製造コスト上昇を相殺したそうです。
さらに、部品不足により各スマートフォンメーカーが利益確保のため、ローエンド製品やミドルレンジ製品よりもハイエンド製品の生産を優先する可能性もあり、5G通信の普及が後れる可能性も指摘されています。
Source: Counterpoint
Photo: Pixabay
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-434781/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania