2021年にスマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)市場でシェア首位であった可能性が高いMediaTekについて、2022年も首位を維持する見込みという調査結果が発表されました。
これまで弱かったハイエンドスマートフォン向けでも新型のDimensity 9000が好調のようです。
2022年も39%のシェアで首位となる見込みのMediaTek
調査会社のCounterpointによると、MediaTekは2022年のスマートフォン向けSoC市場で39%のシェアを獲得し、首位になる見込みとのことです。
2位のQualcomm(29%)に10%ポイントの差を付けるとされています。
MediaTekはこれまでハイエンドスマートフォン向けではQualcommの後塵を拝していましたが、新型のDimensity 9000はOppo、Vivo、Xiaomiといった中国のスマートフォンメーカーに採用されるなど好調とのことです。
また、Dimensity 9000が対応していないミリ波での5G通信が可能なSoCも2022年後半に量産されるとCounterpointは予想しています。
これにより、MediaTekの3nm/4nm/5nmプロセスで製造されるフラッグシップSoCは、2022年に9%~10%の市場シェアを獲得することが見込まれています。
今後3年間の年平均成長率は10%台半ば
MediaTekは今後も好調を維持し、今後3年間の年平均成長率は10%台半ばになるとのことです。
スマートフォン向けはもちろん、スマートエッジ向けやパワー半導体も大きく成長することが見込まれています。
一方、自動車やIoT、RFなど多角化を進めるQualcommとの競争力を保つには、投資や合併などにより新たな成長分野を模索する必要があるとCounterpointは指摘しています。
Source:Counterpoint
Photo:MediaTek
(ハウザー)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania