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iPadの待ち時間は平均50日、iPhone生産優先で

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Appleの公式オンラインストアでiPad(64GBモデル)を注文すると、平均の待ち時間は約50日となっている、とNikkei Asiaが報じています。Appleは世界的なチップや部品の不足により発生した昨年の受注残を解消するのに苦労しているようです。

2カ月間納期の改善はあまり見られず

Nikkei Asiaは昨年11月初旬から、米国、中国、日本を含む主要25カ国および地域でApple製品の納期の追跡調査を行ってきました。同メディアによれば、1月28日時点でApple公式オンラインストアでiPad(64GBモデル)を注文すると、顧客の平均待ち時間は約50日で、12月上旬の55日の納期からは若干の改善がみられるとのことです。
 
一方、新型iPhoneの待ち時間は、昨年末の1カ月以上から、現在では一部のモデルで10日前後へと劇的に短縮しています。
 
特に一部のアジア市場でiPadの待ち時間が長くなっており、フィリピンでは1月28日時点でiPad(256GBモデル)を注文した場合、最長で63日待つ必要がある状態となっていました。

レガシーノードチップの不足がiPadの納期に影響

Appleによると、電源管理やディスプレイ機能などのタスクを処理する、あまり洗練されていない半導体、いわゆるレガシーノードチップの不足がiPadの納期の長期化につながっているとのことです。
 
iPadにはLCDディスプレイが使用されており、同ディスプレイのドライバーはレガシーシリコンプロセスノードに大きく依存しています。一方、新型iPhoneには有機EL(OLED)ディスプレイが採用されており、こちらはより高度なシリコンプロセッサを使用しています。
 
レガシーノードチップと比べて、高度なシリコンプロセッサの需要は比較的少なく、リターンが大きいため、チップメーカーが生産を優先する傾向にあるそうです。
 
 
Source:Nikkei Asia
Photo:Apple
(lexi)

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