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偽iPhoneで1億円相当をAppleから詐取した男に実刑判決

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米国の司法省は現地時間2月1日、偽物のiPhoneを正規品と偽り、Appleから1億円相当をだまし取った中国籍の被告人に、実刑判決が下されたと発表しました。

偽物のiPhoneを本物に交換

司法省の発表によると、中国籍のウー被告は精巧なiPhoneの偽物を香港から密輸し、正規に購入したiPhoneが保証期間内に壊れたと偽り、Apple Storeで本物のiPhoneと交換していました。
 
偽物のiPhoneは、保証期間内の端末識別番号(IMEI)や製造番号で偽装されており、Apple StoreのスタッフはiPhone(偽物)が起動せず、製造番号等がAppleのデータベースと一致することから、本物のiPhoneとの交換に応じていた模様です。
 
ウー被告は2013年に工学を学ぶ留学生として訪米し、2015年には修士号を取得、その後は米国内で就職しました。ウー氏は合法的に働く傍ら、妻等の共犯者とともに3年以上にわたってApple Storeでの詐欺を実行しており、Appleの被害総額は1億円以上に達しています。なお、詐取された本物のiPhoneは香港などの米国外に送付されました。
 
海外では、偽物のiPhoneをApple Storeで本物と交換する詐欺が散発的に発生しており、2019年には14人が告発されています。また、2020年には1,000台以上の偽iPhoneを本物と交換したとして、スイスで中国人親子が有罪判決を受けました。

実刑判決

司法省によると、現地時間1月31日にウー被告に対して禁固26カ月の実刑判決が下されました。また、被告人には被害額の弁済および同額の資産没収が命じられており、合計で2億円以上の支払義務を負いました。
 
ウー氏は2020年5月に一部の罪を認めて刑務所に収監されていたため、判決時点で既に26カ月の禁固刑が終了したとみなされ、判決後に釈放されています。
 
 
Source:司法省 via 9to5Mac
Photo:Apple
(seng)

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