四日市と北上に工場を持つ半導体メーカー「キオクシア(KIOXIA)」は2月10日、3次元フラッシュメモリの生産工程で不純物を含む部材が混入した、と発表しました。これにより、6.5エクサバイト(1エクサバイト=10億ギガバイト)分の記憶容量が失われたとされており、メモリの価格が5%〜10%上昇するとの観測です。
大きなシェアを占めるキオクシアの影響大
今回の事件が起こる前、台湾の市場調査会社TrendForceは、2022年第1四半期(1月〜3月)から第2四半期(4月〜6月)にかけて3次元フラッシュメモリ(BICS)はやや供給過剰となり、平均価格は下がると予測していました。
しかしながら、合併パートナーのWestern Digitalと合わせて32.5%(2021年第3四半期時点)のシェアを誇るキオクシアの大容量記憶の喪失を受け、2022年第2四半期にフラッシュメモリの価格は5%〜10%上昇が見込まれています。
Samsung製SSDを使用するAppleへの影響は?
多くのMacのSSDはSamsung製であるため、Appleは今回のキオクシアの騒動からの直接的な影響は免れたとみられていますが、業界サプライチェーンの締め付けがAppleのコスト増につながる可能性は拭えない、と米メディアMacRumorsはコメントしています。
製品価格に変化が生じるのか、それとも消費者への負担をAppleが肩代わりするのか、今後の動向に注目です。
Source:TrendForce via MacRumors
Photo:キオクシア
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania