<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
最近買った時計の中でも気に入っているのが、ティソの「PRX オートマティック」です。1978年のオリジナルモデルを再解釈し、デザインだけでなくムーブメントも完全アップデート。最長80時間というロングリザーブで日常使いに重宝しています。
ケース径は40mmで厚みは10.93mmというサイズ感もちょうどいい感じ。ソリッドなケースがいかにもハンサム顔な時計でして、しかもスウォッチグループが誇る、優れた耐磁性能を持つ非磁性合金“Nivachron(ニヴァクロン)”製ひげゼンマイを搭載。毎日ガジェットに囲まれて生きているわれわれにとって、欠かせない性能を備えています。
さらに10気圧防水という堅牢さにも関わらず、価格は8万5000円というスイスウォッチでは破格の手にとりやすさでバランスにすぐれた逸品。スーツからカジュアルまでいける、流行の“ラグジュアリースポーツ”系でもありますが、ちょっと冷静に服とのコーディネートを考えてみたいと思います。
■どこまでオンオフ兼用できるか上着で試してみた
1.まずは定番中の定番「白シャツ」から
スーツやジャケットの下に着る頻度ナンバーワンの白シャツから。はい、ダイヤルカラーと同じこともあり鉄板です。最初、ベゼル部分のピンクゴールドが少し悪目立ちするかな~と思ったんですが、全然そんなことはなく、かえってアクセントになっていい感じ。清潔感があってビジネスシーンでカチッと決まる印象です。
2.ブルーのシャツとも相性抜群!
白の次に着ることが多いブルー系のシャツとも文句なし。よく見ると“エンボスド・チェッカード・ダイアルパターン”がまたいい味を出しています。シンプルなバーインデックスは上品だし、これホワイトじゃなくてネイビーのダイヤルだと完璧かも。まあホワイトの方が時計が目立って好きですが。
3.やわらかいニット系の服でカジュアルダウン
セーターやニット系の長袖もマッチングは◎。若干いかつい印象もあるシャープなケースデザインをうまくやわらげてくれています。オフの日の抜け感をアピールしつつも、スイッチが入れば仕事をバリバリするぜ、みたいな…? いやまあとにかく、さすがラグスポの汎用性の高さを感じるコーデでしょう。
4.ボーダーのロンTでもっとカジュアルに!
さらにカジュアル寄りにいき、今度はボーダーの長袖で。写真だと違和感はないけどちょっと着る人を選ぶというか、細身の人なら似合うかなと。まあそれは時計とのコーデではなく、ボーダーを着る人の体型によるところが大きいのでなんともいえませんが…。中年小太りの自分には違和感が残る組み合わせでした。
5.遊びっぽく身に着けるならデニムシャツがバッチリ
じゃあカジュアル系はどれも似合わないのかというと、そんなことはありません。デニムのシャツはレトロ感が相まってとても良い! 1970年代後半にインスパイアされたPRXだけあって、アメカジ的雰囲気はどストレートな模様。チノパンでも履いて、クラシックカーでドライブでもしたくなります。
6.アウトドア感のあるウインドブレーカー
スポーツウォッチでもあるので、と思ったけどこれがなかなか微妙な感じ。ジャケットのカラーが違えばとも思いましたが、なんか素材感が合わないというか、時計の薄さのせいか、それともホワイトダイヤルが上品すぎるのか、唯一“ナシ”かなという印象。ブラックダイヤルならアウトドア系のアウターでも合う気がします。
7.黒いジャケットは文句ナシのコンビアイテム
まあこれは言うまでもなく間違いないのが黒系のスーツやジャケット。冠婚葬祭といったフォーマルな場でも安心して使えます。このPRX、とにかく軽いというのもポイントで普段スマートウォッチ派という人でも機械式時計の重さが気にならないでしょう。
8.ちょっとキレイめなカーディガンでもOK
これまたジャケットの下に着ることの多いカーディガン。中はTシャツにしていますが、襟付きだとさらに合うかな。とはいえ、カジュアルっぽい中でも一番相性が良さそうでした。
* * *
手持ちの服でいろいろと試してみましたが、やはりフォーマル系とのマッチングがいいという結果に。アウトドアまでいかなければカジュアルでも似合うし、間違いなく使い勝手のいい一本です。シンプルな三針だけあってクセはないし、ホワイト・ブラック・ネイビーのどれを選んでも、オンオフ兼用のスイス時計として活躍してくれるでしょう。
>> TISSOT
<文/三宅隆(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/431871/
- Source:&GP
- Author:&GP