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OmniVision、世界最小の画素サイズのカメラ用イメージセンサー開発技術を発表

デジタルカメラで撮影した画像
 
OmniVision世界最小の画素サイズを持つカメラ用イメージセンサー(Camera Image Sensor、CIS)開発技術を発表しました
 
その画素サイズは0.56マイクロメートルと赤色光の波長よりも小さく、スマートフォンの小型軽量化に寄与するとみられます。

カメラモジュールの小型軽量化に寄与

このOmniVisionの技術は、スマートフォンに搭載されるカメラ数の増加に対応するために開発されました。
 
最近のスマートフォンには多くのカメラが搭載され、たとえばSamsung Galaxy S22 Ultraには5つのカメラが搭載されています。
 
スマートフォンのカメラ搭載数は増加の一途をたどっており、今のところ減少の見込みはありません。
 
しかしながら、スマートフォンに搭載されるカメラ数が増えればそれだけスマートフォンが大きく重くなります。
 
より小さなCISを搭載することでレンズなどを含むカメラモジュール全体を小型軽量化することができ、カメラ数が増やしてもスマーフォンのサイズや重さの増加を抑えることができるでしょう。

赤色光の波長を下回るサイズに

OmniVisionの新しい技術で実現される0.56マイクロメートルという画素サイズは、赤色光の波長(0.64マイクロメートルから0.77マイクロメートル)を下回る大きさです。
 
一般的にCISの画素サイズは小さくなるほど光を取り込む力が弱くなり、このためたとえば暗所での撮影時にノイズが出やすくなります。
 
OmniVisionはさまざまな技術革新によってこのサイズでも高い撮影画質を実現しており、0.56マイクロメートルの画素サイズでも同社の0.61マイクロメートル画素サイズの製品と同等の性能を持つといいます。
 
この技術によって開発される最初のCISはスマートフォン向けで2億画素の画素数を持ち、2023年初めに市場に登場する見込みです。
 
Counterpointによると、OmniVisionは2022年にCIS市場で第3位のシェアを獲得するとみられています。

 
 
Source: OmniVision, 東邦大学 via Sparrows News
(ハウザー)

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