2016年に公開されたiOS10から、最新バージョンのiOS15までの6バージョンのiOSで、iPhoneのバッテリー持続時間を比較したテスト動画が公開されました。
6バージョンのiOSを新品バッテリーのiPhone6sでテスト
iOSのバッテリー持続時間テストや動作速度テストの動画を公開しているYouTubeチャンネルiAppleBytesが、iOS10からiOS15までの6バージョンのバッテリー持続時間を比較したテストを公開しました。
テストに使用したiOSの詳細なバージョンは、以下のとおりです。各世代の最終もしくは最終に近いバージョンが用いられています。
- iOS10(iOS10.3.3:最終バージョンはiOS10.3.4)
- iOS11(iOS11.4.1:iOS11系の最終バージョン)
- iOS12(iOS12.4.1:最終バージョンはiOS12.5.5)
- iOS13(iOS13.7:iOS13系の最終バージョン)
- iOS14(iOS14.7:最終バージョンはiOS14.8.1)
- iOS15(iOS15.3.1)*テスト時点の最新バージョン
テストは、TSMC製チップ搭載のiPhone6sのバッテリーを、Shenzhen Desay Battery製の新品に入れ替え、フル充電にした後にバッテリー残量を0にして3〜4時間放置した後に再びフル充電する方法でキャリブレーションを実施したうえで実施しています。
テストは、一般的な使用を想定したアプリ動作と、ベンチマークテストアプリ「Geekbench 4 」のバッテリーテストの2種類を実施しています。
テスト1:各種アプリを動作させてテスト
1つ目のテストは、iPhoneのディスプレイ輝度を40%に統一し明るさの自動調整をオフにして、さまざまなアプリを同時に動作させ、バッテリー残量が0になるまでの時間を比較しています。
すべてのiOSバージョンでバッテリー残量が0になるまでにかかった時間は以下のとおりでした。
- iOS10.3.3:5時間34分
- iOS11.4.1:5時間56分
- iOS12.4.1:4時間58分
- iOS13.7:5時間19分
- iOS14.7:4時間15分
- iOS15.3.1:4時間36分
最初にバッテリーがなくなったのはiOS14.7、最もバッテリーが持ったのはiOS11.4.1でした。
テスト2:ベンチマークテストアプリ
次のテストでは、「Geekbench 4 」のバッテリーテストで、高い負荷をかけてバッテリー消費を比較しています。
バッテリー残量が0になるまでの時間とバッテリースコアは以下のとおりでした。
時間 | スコア | |
---|---|---|
iOS10.3.3 | 3時間 25分 | 2,050 |
iOS11.4.1 | 3時間 16分 | 1,960 |
iOS12.4.1 | 3時間 9分 | 1,890 |
iOS13.7 | 3時間 22分 | 2,020 |
iOS14.7 | 3時間 4分 | 1,830 |
iOS15.3.1 | 3時間 14分 | 1,940 |
新しいバージョンはバッテリー消費が多い傾向
通常の使用を想定してテストとベンチマークテストアプリともに、古いバージョンのほうが新しいバージョンよりもバッテリーの持ちが良い傾向がみられます。
iAppleBytesは、古いiOSバージョンでは最新のセキュリティアップデートが受けられないことに注意が必要だ、と締めくくっています。
動画の視聴者からは、新しいバージョンでは必要とされる処理能力も高いため、バッテリー消費が多くなるのではないか、などのコメントも寄せられています。
なお、通常のiOSアップデート後はバックグラウンドでデータの最適化処理が実行されるため、数日間は通常よりもバッテリー消費が多くなる傾向があります。
iAppleBytesによるバッテリーテストの動画はこちらでご覧ください。再生時間は約11分間です。
Source:iAppleBytes/YouTube
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-440739/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania