LIFEHUB株式会社は、身体的な制約から人間を解放することで、すべての人が自由に暮らせる世界を目指すスタートアップ企業。ロボティクスをはじめとした最先端テクノロジーを駆使し、身体の代わりとなり得るプロダクトを開発しています。
その第1弾は、二輪起立構造を実装した次世代型電動車いす「TRANSELLA」(仮称)。2023年夏の一般販売を目指し、開発を進めています。そしてこのたび、インキュベイトファンド株式会社らから約1億円の資金調達を実施しました。
まるで脚のように動く関節機構
ユーザーは車いすに座ったまま高い位置のカウンターで用事をしたり、進行方向を向いたままエスカレーターに乗ったり、会話相手と目線を合わせたりできるでしょう。なお、約1mの道幅でも360度自由に方向転換できる小回り性能も魅力です。
自動運転などで安全に配慮
操作は、一般的な電動車いすと同じくレバーやボタン、リモコンなどに対応予定。加えて、重心移動による操作も実現できるよう研究を重ねているようです。
安全装備としては、立ち上がるときに周囲の人や物との接触を防ぐレーザーによる接触防止機能や、転倒時に身を守るエアバック機能、転倒を検知してスマートフォンに緊急アラートを通知する機能などを搭載予定。また、複数のセンサを応用した外界認識技術による自動運転機能を搭載し、操作ミスによる衝突や転倒などを防止するとのことです。
来年の一般販売を目指す
そのために、既存株主であるインキュベイトファンド株式会社および新規株主となる株式会社サイバーエージェント・キャピタルを引受先とする第三者割当増資により、約1億円を調達。この資金は、製品開発と経営基盤強化へ向けた人材採用に活用するようです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/174412
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口