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Samsung製スマホ、意図的にアプリ性能を低下~対象は1万アプリ以上

Samsung製スマホの画像
 
Samsung製スマートフォンの一部がアプリの実行性能を意図的に低下させていることがわかりました。
 
性能低下は特定のアプリに対しておこなわれていますが、このなかにベンチマークアプリが含まれていないため、一種の性能操作だと批判されています

1万以上のアプリの性能が意図的に低下させられている

この性能低下は、Samsung製スマートフォンの一部にインストールされている「Game Optimization Service(GOS)」によっておこなわれています。
 
このサービスは実行中のアプリがリストに含まれるものの場合、わざとスマートフォンの性能を低下させて実行するとのことです。
 
リストにはGoogleとSamsungのほとんどのアプリに加え、Instagram、TikTok、Netflix、Microsoft Officeなど、合計で1万以上のアプリが含まれています。
 
日本で人気のウマ娘も対象のようです。
 


 
一方、ベンチマークアプリはこのリストに入っておらず、性能低下が起こりません
 
あるユーザーがGalaxy S22 Ultraで3DMarkベンチマークを実行したところ、通常は2,618ポイント/平均15.7fpsだったのに対し、アプリパッケージ名をリストにある「原神」に変更したところ半分以下の1,141ポイント/平均6.8fpsに性能が低下しました。

GeekbenchがSamsung製フラッグシップススマホを実行結果リストから削除

この問題に対しベンチマークアプリのGeekbenchが、Samsung製フラッグシップスマートフォンの一部をGeekbenchの実行結果リストから削除しました。
 
すでにGalaxy S22シリーズは削除されており、今後S21、S20、S10シリーズも削除される予定です。
 
一方、Galaxy NoteやGalaxy Aシリーズについてはこの問題がないため掲載が継続されます。
 
過去にはOnePlusのスマートフォンでも意図的な性能操作があったとして、Geekbenchの実行結果リストから削除されたことがありました。

Samsungが問題を公式に認めパッチを配信予定

Samsungはこの問題の存在を公式に認め、今後問題を解決するためのパッチを配信することを約束しました。
 
Samsungは声明で、
 

Samsung Galaxy S22シリーズのGOS(Game Optimizing Service)は、CPUとGPUのパフォーマンスを最適化し、ゲームを長時間プレイした際の過度の発熱を防ぐためにプリインストールされています。
 
さまざまなお客様のニーズに対応するため、Game Booster Labをできるだけ早く更新し、パフォーマンスを優先するオプションを提供する予定です。

 
と述べています。
 
この性能低下問題を抱える端末のリストは明らかにされていませんが、少なくともGalaxy S22シリーズ、Galaxy S21 Plus、Galaxy S20 FEにGOSがプリインストールされていることが確認されています。

 
 
Source: Android Police, GSMArena, Gizmochina
(ハウザー)

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