オートバイで出かけたくなる春はもうすぐ。スーパーカブに乗る自分がツーリングシーズンに向け用意したのが、HenlyBegins(ヘンリービギンズ)の「キャンプシートバッグ」(1万7600円)。機能を削ぎ落としたゆえの使い勝手が光る、注目バッグの実力をソロキャンプツーリングで体験しました。
■大量ギアを余裕で飲み込む大容量
アメリカ軍が制式採用する装備運搬ガイドライン、“MOLLE(モール)”システムに対応するパルステープが張り巡らされ、ブラックアウトした本体の外側にも内側にもポケット類は一切なし。
“機能性を追求した上質なミニマリズム”を追求するヘンリービギンズが手掛ける「キャンプシートバッグ」は、思い切りのいいシンプルさが印象的な、オートバイの荷台やシートに乗せて使用する大型ツーリングバッグです。
容量は約65リットルで、素材は高強度のポリエステルを採用。自由度の高い使い勝手もさることながら、スクエアでミニマルなデザインがカブの雰囲気によく合い最高にシビレます。
レインウエアや防寒着などが必要なオートバイツーリングは、通常のソロキャンより荷物がかさみがちですが、内部は仕切りのない一気室なので、パッキングの自由度がかなり高めで荷造りが楽。
テントや寝袋などはもちろん、クッカー類やチェア&テーブル、そしてフルサイズの焚き火台も余裕で収納できるうえに、まだまだ余裕が!
前後面と底部分に補強パネルが入っているので、荷物の容量によらず型崩れを起こしません。大型バッグは荷物が少ない時にクタっとしがちですが、“シュッとした”スタイルを維持できるのってオートバイ乗りのQOLをかなり上げてくれます。
■ミニマムからマキシマムまで対応
普段はポケットなしでいいけれど、旅に出るときは収納力をUPさせたい。そんなときはオプションのシステムポーチが大活躍します。
ポーチは1L(1870円)から4.5L(1980円)までの5サイズ展開。用途や好みに応じて必要なサイズを買い足せるのがポイント。
小さめサイズは走行時に使用しないショルダーストラップや、防水のレインカバーなどを入れるのにちょうどいいサイズ。大きめサイズは脱ぎ着を頻繁にする上着などを入れておくと便利そう。
最大のお気に入りポイントは、バッグ本体に個別収納がついていない点。必要なものだけを買い足し、必要な時にだけ装着することで「これ使わないんだよなぁ」なんてストレスを感じなくて済むのはかなり重要です。
■サイドからお目当てのモノに素早くアクセス
大容量だと底部にパッキングした荷物にアクセスするのが面倒ですが、両サイドのパネルがジッパーで開くので素早く取り出せます。
例えば、普段使用しないレインウエアはバッグの底に入れがちですが、急な雨でも即座に着替えることができます。しかもパネルは地面に水平な位置でとまるようストラップで吊られているので、着替えをちょい置きするのにも便利なんです。
■焚き火用の薪もたっぷり積める!
キャンプ場の近くにある、焚き火用の薪の専門店「薪のPen(ペン)」さんにお邪魔して、薪を仕入れることに。
切りたての広葉樹の香りが漂う薪割り作業場で、サクラの薪を譲ってもらいました。火にくべるとほんのり桜のいい香りがするそうで、いまから焚き火が楽しみです!
■着脱しやすくキャンプサイトでも大活躍
“地味だけどすごく便利”と感心したのが、付け外しのしやすさ。大容量のバッグは4本のナイロンベルトでしっかり固定しますが、バックル式なので簡単に外せてキャンプサイトに持っていけるんです。
外したバッグに残るのが、小さなバックルだけなのも優秀。バイク側に残ったベルトはバックル同士で固定できるので、バッグを使用しないときもバタつきなし。シンプルで合理的な作り込みに「旅好きがデザインしているはず」と感じずにはいられません。
というわけで、フルサイズの焚き火台とたっぷりの薪など、ソロとしては豪華な装備で挑んだ今回のキャンプツーリングも無事終了。
多機能をあえて切り捨て、シンプルに徹することでそれぞれのライダーに最適化した使い心地を提供する。考え抜かれたツーリングバッグのおかげで、自由で快適なキャンプツーリングが楽しめました。
>>ヘンリービギンズ
<写真・文/杉山元洋>
杉山元洋|自転車やSuperCubなどの二輪車と大衆酒場を愛する、下町育ちの編集者兼ライター。男性情報誌、ビジネス、生活情報、グルメなど、幅広い分野の雑誌・ウェブ記事制作に携わる。Instagramアカウント:xcub_redbear
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/435144/
- Source:&GP
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