<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
以前カメラマンと話している時に、キャンプ道具をどう運んでいるかが話題になりました。共同住宅に住んでいると、自宅からクルマまでの運搬が結構面倒。この時は「やっぱりアウトドアワゴンが一番便利なんじゃないか」という結論となったわけですが、とはいえひとつ問題が。それは、アウトドアワゴンは自宅保管時にかさばるということ。いくら折りたためるといえど、そこそこ場所を取ります。
この話題、折に付け思い出すことがあり、そのたびにAmazon散歩(徘徊)していたのですが、先日とうとう「これじゃない?」というモノを発見しました。それが「キャリーカート折りたたみ式 軽量 ハンドキャリー 台車【補強版】」(以下、キャリーカート)なる代物。発見時の価格は3680円。最悪「思てたんと違う!」という場合でもなんとか耐えられる価格です。きっと他に使いみちがあるだろうし。ということでポチりました。
翌日届いたのですが、案外悪くなさそう。そして想像以上にコンパクト。近々行く予定のキャンプの前に、近所の公園で予行演習してみました。
■実は構造が最後の決め手に
地面に置いた状態で縦43×横32×高さ11cm、重さは約3kg(実測値、以下同)。これだけコンパクトになるなら、キャンプ道具と一緒にクルマに積んでもジャマにならないですね。
さらにいくつか特徴があります。
ひとつめが伸縮するゴム製の太いロープが本体にくっついていること。
別途用意するよりは断然ラクです。折りたたんだ時は本体にぐるぐる巻きにして引っ掛けておけばOK。先端のフックはプラスチック製ですが、大きめで使い勝手は◎。耐久性も問題なさそうです。
このたたんだ状態からハンドルにグッと力を入れると、土台と垂直にハンドルが立ち上がります。
ロック機構は付いていないのですが、付け根部分のプラスチックパーツにツメがあり、開ききるとツメでガチッと固定されます。ツメの耐久性は気になりますが、そこまで頻繁に開閉するわけではないので、気にしないことにします。
そしてふたつめが、土台部分が伸びること。
何もしない状態ではハンドル付け根から土台先端までが35.5cmなのですが、先端部分を伸ばすと…
約7cm伸びて、奥行きは42.5cmに。これ、一見良さそうに見えるのですが、実は諸刃の剣だったり。その理由はのちほど。
そして3つめの特徴がタイヤです。
ハンドル側は径が大きく固定式で、先端側は径が小さく360度回転するようになっています。ちなみにロックは付いていません。これも良さそうに感じるのですが、使ってみるといくつか注意点がありました。
押す場合は前側のタイヤが動くので感覚的に分かりやすいのですが、引く場合はちょっと戸惑います。要するにクルマと同じで、引く時は後ろのタイヤが動く。バックするのと一緒ということです(フォークリフトなどと一緒)。これは慣れですね。
とはいえ、このハンドル側が直径約9cmの大きなタイヤだからこその便利な面もあります。それが段差を通る時。
このように、付け根部分を足で止めてハンドルをグッと手前に倒すと、先端側を持ち上げやすくなります。
土台やハンドルは四角い金属パイプ製なので、重い荷物を載せていてもしなることなく安心。ただし、荷物を縦に積み上げている場合は、一気にハンドルに荷重がかかるので注意。
実はAmazonで徘徊している時、似た雰囲気のキャリーカートが数多く見つかりました。でもなぜこれにしたのかというと、理由はハンドル側の大きなタイヤの位置。
見つかったキャリーカートはどれも、ハンドル側が大きなタイヤになっているのですが、ほとんどがハンドル付け根に掛かっていました(赤い部分のような構造)。そのため変な出っ張りがあるんです。これだとダンボールのような四角い箱だとキチッと2辺をカートに付けられません。
タイヤが干渉しない位置に取り付けられているモノが、購入したこれ以外に見つからなかった、というのも決め手になりました。
■ハンドルはかなり高くできる
これまで、家からクルマへのキャンプ道具の運搬には、信頼のトラスコ中山製台車を使っていました。
元々引っ越し時に、平台車にもなるコンパクトな台車ということで購入したモノで、軽いしタイヤはスムーズだし、台車としては申し分なく、いろいろ活躍してくれました。
ただ、どうしても荷物が滑る。
特にプラスチック製のトランクカーゴだとツルツル動きます。最初は薄い板ゴムを台車に貼り付けようかと思ったのですが、そもそも重い荷物を載せた場合は摩擦が少ないほうがラクだったりします。う~ん痛し痒しだなぁ、なんて思ってました。
そして見つけたのが、このキャリーカートです。
これだけ小さくたためるなら、置き場所にも困らない。
それにハンドルを最大限引き出せば高さ85cmになり(43、69、85cmと3段階で調整可能)、より縦に積みやすいというところもポイントでした。もちろん、積み上げても太いゴムロープで固定できるから崩れる心配もなし。
ただし高く積んだ際は注意点があります。それは、先端側に倒れやすいということ。
すでに紹介したように、先端側のタイヤは径が小さいものになっています。さらに土台を約7cm拡張できるのですが、拡張部分はタイヤより前に出るカタチになります。そりゃ倒れやすいわけですよね。なので理想は、引き出さなくても載せられる奥行き35cm程度の荷物にすることなんですが、これもまぁ気をつければなんとかなると思います(笑)。
* * *
今回は、50Lのトランクカーゴ(幅約60cm)、68Lのソフトコンテナ(幅約62cm)、16Lのクーラーボックス、クローズドセルマットを載せてみました。ソロ仕様だけどちょっと荷物多め、という想定です。ファミリーキャンプだと、これよりもっと荷物が多くなりますよね。なので、このキャリーカートよりは大きなアウトドアワゴンのほうがいいかもしれません。
ただ、かなり用途は絞られる気がしますが、飲料水を箱買いした時や、縦積みできるダンボールを複数運ぶみたいな時には使えそうです。なにより家に置いておいてもジャマにならないというところが魅力。次のキャンプでさっそく実戦投入してみます!
そうそう、肝心の自宅からクルマまでは、荷物が滑ることもなくスムーズに運べました。
<文/円道秀和(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/436447/
- Source:&GP
- Author:&GP