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60代〜70代のガラケー利用者の83.9%が3G終了を認知、スマホ利用率は9割

「iモード卒業公演」NTTドコモ YouTube
 
3Gサービスの終了を知っているかを、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)を使っている60代〜70代のシニアにを対象とした調査の結果をMMD研究所が発表しました。半年前の調査よりも3Gサービスの終了を知っている方は増えています。スマートフォンへの乗り換えについて不安なことは「月額料金が高くなりそう」が最多でした。

60代〜70代のシニア10,000人、スマホ利用率は89.2%

MMD研究所が発表した「2022年シニアの3Gサービス終了に関する実態調査」は、60代〜70代のモバイル端末保有者10,000人を対象として2022年2月10日〜14日にインターネットで実施しています。
 
メインで使用している端末は、スマートフォンが89.2%と約9割で、フィーチャーフォンは3.8%でした。
 
2021年8月の前回調査と比較すると、スマートフォンの所有率が4.4ポイント上昇しています。
 

 
スマートフォン所有率は、60代で91.4%、70代で86.4%と、60代は70代よりも5.0ポイント高くなっています。
 

 

3G終了を知ったきっかけはダイレクトメールが最多

現在フィーチャーフォンを使用している694人に、3Gサービスが終了することを知っているか尋ねたところ、83.9%が「知っている」と回答しています
 
約半年前の2021年8月と比較すると、「知っている」の割合は10.0ポイント増えています。
 

 

3Gサービスの終了を知っている3キャリアのフィーチャーフォン利用者に、3Gサービスの終了を知ったきっかけをまとめたのが以下のグラフです。
 
最多は「ダイレクトメール(家に届いた携帯会社からの通知など)」の41.0%で、「テレビ番組」の17.2%、「新聞」の14.6%が続いています。
 

 

契約キャリアの3Gサービス終了時期「知っている」は65.6%

3Gサービスの終了を知っているフィーチャーフォン利用者に、自分の契約しているキャリアの3Gサービスの終了時期を知っているかを尋ねたところ、「知っている」は65.6%でした。
 
「知っている」と回答した方に、3Gサービスが終了する年を聞いたところ、正解率は66.1%でした。
 

 

3G終了で使えなくなる機能「知っている」人の正解率は79.6%

フィーチャーフォン利用者に、3Gサービスの終了で使えなくなる機能があることを知っているか尋ねたところ、61.4%が「知っている」と回答しています。
 
使える・使えなくなる機能を聞いたところ、正解は79.6%、不正解が20.4%でした。
 

 
不正解の内訳は、「電話が使える」が83.6%が最も多く、「メールが使える」が45.2%、「ワンセグが使える」が17.8%でした。各項目とも、前回調査と比べて割合が低下しています。
 

 

スマホへの乗り換え、時期未定で検討中が35.3%

3Gのサービス終了を知っているフィーチャーフォン利用者に、スマートフォンへ乗り換え意向を聞いたところ、「時期は決めていないが検討している」が35.3%で最多でした。
 

 
「乗り換え時期は決めていないが検討している」と回答した方が、スマートフォンへの乗り換えで不安なこと(複数回答可)として多かったのは、「月額料金が高そう」が51.9%で最多でした
 
以下、「端末代が高そう」40.8%、「慣れるまでに時間がかかりそう」38.2%などが続いています。
 

 

一番近いKDDIは今月末に3Gサービス終了

3キャリアの3Gサービス終了時期は以下のとおりで、各社は利用者に対して3Gフィーチャーフォンからの切り替えを案内しています。
 

 
とくにサービス終了が今月末に迫っているKDDI(au)は、無償での代替機種提供などを案内し、放置すると自動解約になると呼びかけています。
 
NTTドコモは先日、i-modeとFOMAの終了に向けて、ガラケーとの思い出を振り返る「卒業公演」の動画を公開しています。
 
 
Source:MMD研究所
Photo:NTTドコモ/YouTube
(hato)

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