Appleの春の新製品発表イベントで発表された新型ディスプレイStudio Displayには、モバイルチップA13 Bionicが搭載されています。ディスプレイになぜA13チップを内蔵する必要があったのでしょうか?
センターフレーム、空間オーディオ、“Hey Siri”に対応するため
Appleの外部ディスプレイStudio Displayには、iPhone11/11 Pro/11 Pro Maxに搭載されているA13 Bionicが搭載されています。
米メディアThe Vergeによれば、Studio DisplayにA13チップが内蔵されているのは、センターフレーム、空間オーディオ、“Hey Siri”などの機能に対応するためとのことです。
センターフレーム
センターフレーム(Center Stage)は、対応モデルのAppleデバイスでFaceTimeなどのビデオ会議アプリを使用する際に、機械学習能力を使って前面の超広角カメラを調整してくれる機能で、動き回っても、自分やほかのユーザを常にフレーム内に収めてくれます。加えて、A13チップは12MPウェブカメラの画像信号処理も最適化してくれるそうです。
空間オーディオ
空間オーディオは、まるで全方位から音に包み込まれるかのような感覚が得られるオーディオ機能で、基本的にドルビーアトモス(Dolby Atmos)と同義となっています。Studio Displayのプレスリリースには、「空間オーディオに対応した原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載しています」と記載されています。
“Hey Siri”
“Hey Siri”は、AppleのオーディオアシスタントSiriを呼び出す方法の一つです。「Hey Siri」と話しかけて、すぐに用件を伝えることで、コマンドを実行することができます。
Appleの広報担当者は、Studio Display上での“Hey Siri”に関して、The Vergeに次のように返答しています。
Studio Displayの “Hey Siri”対応には、Macとの接続が必要です。Studio Displayは、低消費電力で常時稼働する処理を活用し、デバイス上で「Hey Siri」のウェイクコマンドをプライベートに検出します。“Hey Siri”コマンドを検出したときのみ、Siriはリクエストを聞き、処理を開始します。
Source:The Verge, Apple [1], [2], [3], [4]
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-444638/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania