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歴史ある軍用時計が手軽なクォーツになって復刻!

軍用時計(ミリタリーウォッチ)は、戦地という極限状況で利用される腕時計。そのため、壊れにくい堅牢性や、サッと時間を確認できる視認性などに優れた製品が多く、シンプルかつ機能的なデザインが独自の魅力を放っています。

100周年を迎えたアメリカのブランド・BENRUS(ベンラス)から、かつて米軍特殊部隊で使用された軍用時計の復刻モデル「TYPE-I」「TYPE-II」が登場(各3万3000円~3万4100円)。1970年代当時の最も象徴的なミリタリーウォッチが、50年近くの時を超えて現代に甦ります。

BENRUSは1921年にニューヨークで設立。そのブランド名は創設者のBenjamin Lazrus(ベンジャミン ラズラス)の名前の最初と最後の音節から名付けられました。その名が有名になったきっかけはベトナム戦争時に政府御用達の軍用時計メーカーとなったこと。

アメリカの3大時計メーカーに名を連ねることとなりました。1960年代初頭、陸軍兵士のために唯一MIL-W-3818B契約の基準を満たすフィールドウォッチを製造したり、MIL-W-46374契約の要望に応じて廃棄しやすい素材のプラスティック製軍用時計の製造を手掛けたりしました。

▲「TYPE-I」

今回の復刻モデルは、MIL-W-50717の軍事契約による米軍の秘密作戦用のダイバーズウォッチで、1972年頃から1980年まで製造された「TYPE-I」「TYPE-II」と呼ばれるもの。

▲「TYPE-II」

いずれも一般に販売されることはなく、「TYPE-I」はベトナム戦争中、UDT(水中破壊工作部隊)やネイビーシールズ、CIAエージェント、深海潜水や特殊部隊の現場の特殊工作員に提供され、「TYPE-II」は現場の兵士やオペレーターの利便性を考え12/24時間ダイヤルを備えていました。

大きな特徴のひとつが裏ブタが無いモノコックケースであること。ケースはすべて鋼のブロックから機械加工されており、ドーム型のクリスタル風防や針、ダイヤルを外さなければムーブメントにアクセスできない構造で、これにより時計の耐久性が向上したと言われています。

「TYPE-I」「TYPE-II」いずれも当時の資料を基に忠実に再現されており、カラーリングはそれぞれオリジナル同様のシルバーケース(3万3000円)と、よりファッション性を高めたブラックケース(3万4100円)から選べます。

なお、オリジナルは機械式時計でしたが、今回の復刻モデルはスイス製クォーツムーブメントを採用しており、本体の軽さと時刻の正確性を向上しています。クォーツ採用により、手軽に楽しめるようになった歴史ある軍用時計を手首に巻いてみませんか?

>> BENRUS

<文/&GP>

 

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