iPhoneやiPadを乗せるためのスタンドにはさまざまな種類がありますが、床置きできる譜面台型スタンドは高さや角度の調整範囲が広く、さまざまな使い方ができます。
今回はUnhoの床置き譜面台型スタンドを購入して試してみたので、具体的な利用方法を含めレビューしたいと思います。
Unhoの譜面台型スタンドの特徴
まずはUnhoの譜面台型スタンドの特徴を解説します。
折りたたみや分解が可能
Unhoの譜面台型スタンドは、一般的な譜面台同様、分解や折りたたみができます。
パッケージには以下の写真のように分解および折りたたみされた状態で収納されており、非常にコンパクトです。
使わないときは分解してしまっておけるのは大きなメリットといえるでしょう。
組み立ては簡単で、それぞれのパイプを順に挿していくだけです。1分もかからずに組み立てられます。
ちなみに、簡易的なものながら持ち運び用のキャリーバッグも付いています。
高さや角度の調整範囲が広い
この譜面台型スタンドは4つの部品から成り立っていますが、それぞれにネジが付いていて高さの調整が可能です。
調整範囲は広く、一番短くした状態では高さが60センチなのに対し、一番長くすると140センチと倍以上の高さになります。
用途に応じて高さを自由に調整できるため、さまざまな使い方が考えられるでしょう。
タブレットやスマートフォンを保持する部分の角度調整範囲も広く、画面を360度回転させられる上に、首の仰角も180度調整可能です。
iPhone SEから12.9インチiPad Proまで幅広く対応
スマートフォンやタブレットを取り付ける部分はバネで端末を保持する方式です。
端末を挟み込む部分と端末の背面が当たる部分はシリコンゴムのような柔らかい素材が使われており、スタンドで保持した際に傷がつきません。
挟み込む部分の幅は13センチから22センチまで対応しており、4.5インチのスマートフォン(縦に挟む)から12.9インチのタブレット(横に挟む)まで対応可能です。
Apple製品だとiPhone SE(第2世代)から12.9インチiPad Proまで対応できるでしょう。
実際にiPhone XRと12.9インチiPad Proを保持してみましたが、非常に保持力が高く、しっかりと固定できました。
譜面台型スタンドの使い道
高さや角度の調節が可能で、使用できる端末の幅が広いことから、このUnhoの譜面台型スタンドはさまざまな用途に使えます。
実際にどんな場面で使えるかをご紹介します。
電子楽譜の譜面台として使う
譜面台型だけに、電子楽譜としてiPadを使うときの相性が抜群です。
以下は本物の譜面台と並べたときの写真ですが、見た目にほぼ違和感がなく、同じように使うことができます。
高さや角度の調整範囲が広いことから、声楽やさまざまな楽器の演奏に使えるでしょう。
仕事の補助にタブレットを使う
Unhoの譜面台型スタンドは床に置いて使うことができます。
このため、仕事机の横に設置して、iPadなどのタブレットを仕事の補助に使うときに便利です。
仕事用に大きな机を持っていなくても、この方法なら限りある机のスペースを占有することなくタブレットを利用できます。
また、手元におけるのでタッチ操作がしやすいです。
Macと組み合わせて使うなら、Sidecarを利用してiPadをサブディスプレイ化しても良さそうです。
譜面台型スタンドでスマートフォンを保持して、メールやSNSの通知を常時確認できるようにする、という使い方もできます。
運動やヨガのお供に
この譜面台型スタンドにはスマートフォンやタブレットだけでなく、Nintendo Switchを保持することも可能です。
筆者は実際に譜面台型スタンドでNintendo Switchを保持し、リングフィットアドベンチャーをプレイしながらテレビ番組を見ています。
また、またタブレットやスマホを譜面台型スタンドで保持して、ヨガや筋トレのレッスン動画を視聴しながら実践するときにも役立ちそうです。高さと角度の調節範囲が広いので、さまざまなエクササイズに対応できるでしょう。
譜面台型スタンドの不満点
使っているなかでUnhoの譜面台型スタンドのいくつかの欠点に気づきました。
端末が付けづらい、外しづらい
前述の通りこのスタンドはバネで端末を挟み込んで固定する方式です。
このバネを開くためのリリースボタンがなく、力づくでバネを広げて端末を付けたり外したりする必要があります。
特に12.9インチiPad Proなど大きな端末の付け外しの際はバネを大きく開く必要があり、大変です。
バネを開くこと自体は難しくありませんが、開きながら端末を挟んだり外したりするのにコツがいります。
重さが約1.2キロと重い
この譜面台型スタンドは重さが約1.2キロあります。
これに対したとえばヤマハのアルミ製譜面台「MS-303ALS」は600グラムと、Unhoの譜面台型スタンドの約半分の重さです。
比較的重い大型タブレットを安定して保持するためにはある程度の重さが必要なのでしょうが、もう少し軽いと持ち運びがしやすいと思います。
また、この譜面台型スタンドは4つの部品から成り立っており、どれか1つでも欠けると安定して使えません。
常に一番高い状態で使うとは限らないことから、低くても良い場合は中間の部品を省けると軽くできるような気がします。
完全にバラさないとキャリーバッグに入らない
外に持ち出すためにキャリーバッグが付いているのですが、このキャリーバッグに入れるには完全に部品をバラさなくてはならず、高さを最低にしただけでは収納できません。
この仕様、実は「音楽用の譜面台あるある」であり、多くの譜面台がバラさないと付属のキャリーバッグに収納できません。そんなところまで譜面台に似せないでも、と思ってしまいました。
確かにバラしたほうが高さは低くなるのですが、分解と組み立ての手間が増えるため、キャリーバッグはもう少し大きめにしておいてくれても良かったです。
床置き+幅広い高さ&角度調整で応用範囲が広い
Unhoの譜面台型スタンドは床置きで使うことができ、かつ高さや角度の調整範囲が広く、保持できる端末も多種多様であることから応用範囲が広いです。
電子楽譜としてタブレットを使うのはもちろん、仕事机の傍らに置いても便利ですし、筋トレやヨガにも便利に使えるでしょう。
一方、端末の付け外しのしづらさや持ち出し面に欠点があることは覚えておいたほうが良さそうです。
スマートフォンやタブレット用のスタンドというと卓上のものが多いですが、このような床置きタイプも検討してみてはいかがでしょうか。
Source: Uhno Space, ヤマハ
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-445527/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania