Appleが春の新製品発表イベントで発表したM1 Ultraチップは、新型MacであるMac Studioで選択可能となっています。プレゼンの中でこの新チップが最高クラスのディスクリートGPUに“相対性能”で勝っているとのグラフが公開されましたが、米メディアThe Vergeがテストを行ったところ、やはりNvidiaのライバルGPUには到底及ばないことが明らかになりました。
Geekbench 5での実験ではRTX 3090が圧勝
Appleがイベントのプレゼンの中で示したM1 Ultraチップの性能を他社製の最高クラスのGPUと比べるグラフでは、具体的にどのような実験を行ったのか、詳細は述べられていません。
The Vergeが現最高クラスとして知られるNvidiaのRTX 3090とM1 Ultraチップのグラフィック性能をベンチマークにかけて比較してみたところ、やはりRTX 3090の圧勝という結果になったといいます。
Mac Studioは16コアのMac Proには勝ったものの、スコアはRTX 3090の約半分にとどまりました。
フル性能で勝負していなかった?
AppleのM1 Ultraチップのグラフィック性能比較は、フルパワーでスコアを比べたものではない可能性が浮上しました。
これは、「あなたの電気自動車がランボルギーニよりも時速80マイルで走ったときに使う燃料が劇的に少ないから、エンジンが優れていると主張するようなものです」と、The Vergeは苦言を呈しています。「ランボルギーニは2倍の速さで走れるという事実には触れずに」
Appleの技術力の高さは保証済み
M1 Ultraチップは、基本的にM1 Maxチップを2つ繋げたものですが、UltraはMaxの約60%増の性能を引き出すことに成功しています。
これは他のチップメーカーには真似できない偉業である、と米メディアMacRumorsはAppleのチップ開発チームの技術力の高さを称賛しています。
なお、過去に行われたM1 Ultraのベンチマークテストでは、RTX 2070もしくはRadeon HD 6900 XTとRadeon Pro Vega Ⅱ Duoの間と同等という結果が出ています。
Source:The Verge via MacRumors
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania