Apple、Samsung、Google、Amazonなどが参加する無線通信規格標準化団体「Connectivity Standards Alliance(CSA)は現地時間3月17日、スマートホーム規格「Matter」について、製品の認定開始を2022年秋まで再び延期したことを発表しました。
2022年秋まで再び延期
Matterは、各社のデバイスに対して相互運用可能な規格を用意することで、スマートホームのエコシステムを統一し、ユーザーが簡単にスマートホームを利用できるようシンプルさなどを重視して開発されています。Matterはもともと2019年に、「Project Connected Home over IP(CHIP)」として発表された新規格で、開発者がモノのインターネットデバイスを構築するための標準的なユニバーサルプロトコルを提供することを目的とした、IPベースの統一された接続性を持つものです。
CSAは当初、2020年後半にこの新規格をリリースすることを目指していましたが、2021年後半に延期されました。その後、再び2022年夏まで延期され、そして今回、同団体は2022年秋まで延期することを発表しました。
この遅れは、Matterのソフトウェア開発キット(SDK)の開発を完了させるのにより長い時間が必要になったことに起因します。CSAは、Matterを採用するプラットフォームが予想以上に多く、全てがスムーズに連携し動作するようSDKの改善に取り組んでいるため、より多くの作業が必要になっているとしています。
Matter対応デバイス、今年中に発売される可能性
今回発表された新しいスケジュールによると、Matter対応デバイスは今年中に発売される可能性があり、50社の15カテゴリ、130のデバイスが最初に展開される予定です。
Amazon、ASSA ABLOY、Comcast、Espressif Systems、Eve Systems、Grundfos Holding A/S、Huawei、Infineon Technologies、LEEDARSON、Legrand、Nanoleafなど、多数のスマートホーム関連メーカーがMatterを標準プロトコルとして使用することに同意しています。
Source:The Verge via MacRumors
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