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工具は見た目も大事!Wera(ヴェラ)のツールキットは“ミニモノ”好きにはたまりません

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

「欲しいけれど、使う頻度を考えたら二の足を踏んでしまう」そんなアイテムは誰しもあると思います。特にそこそこの値段となると、何かきっかけがないと購入に至りません。

本格工具(ハンドツール)もそのひとつ。ずっと欲しかったのですが、バイクを手放し使う機会がさほどないため手を出せないまま数年。たまに本誌『GoodsPress』に載っている工具特集を横目に、機をうかがっていました。

そして、ようやく機が熟したのです! というか、子供用自転車の補助輪外しをするために無理やり“機が熟した”と自分を納得させました。もちろんそれだけではなく、バイクを買った(まだ納車されていませんが)ので、車載用工具にしよう! と目論んだわけです。

とはいえ、値段も張るので悩む日々。ホームセンターに行けば様々なタイプがあり、コスパに優れたものもたくさんあります。使う頻度と自分のレベルを考えればそれで十分なのですが…悩んで、悩んで、誘惑に負けたのです! “小さなモノ”好きの琴線に触れる、小さくて精度が高いモノに。

購入したのはドイツの工具ブランドWera(ヴェラ)の「ツールチェックプラス」。ビットドライバーにラチェット、六角、各種ソケット、ビット、なんと39種も入ったセットです。

詳細は以下になりますが、見ただけで全部使うことはないな、と確信できるほど充実しています。

・ラチェット/アダプター/ビットホルダ/クラフトフォームハンドル
・ソケット(5.5、6、7、8、10、12、13)
・ビット]1、]1、]2、]2、]2、]3、]5.5
・PZ1、PZ2、PZ2、PZ2、PZ3、T10、T15、T20、T25、T30、T40、TB10、TB15、TB20、TB25、TB30
・六角3、4、5、6、8

じゃあ使う分だけ買えばとなるのですが、裏を返せばこれだけ揃って8415円だったというのが決め手。本来、2万円弱するようなのですが、すでに発売から数年経っているからか、手が届く価格だったのも誘惑に負けた原因のひとつです。

■精巧な作りと見た目にそそられる

日々の生活で、工具を使う頻度は正直、あまり高くはありません。でも、本格工具はつい集めたくなるジャンルのひとつ。スナップオン、スタビレー 、バーコ、クニペックス、PBスイスツール、ベッセル、ハゼット、KTC…プロのエンジニアが使う工具にそそられるんです。

「工具さん、実力を発揮しきれなくてすいません」と謝りたくなりますが、精緻な作りと美しさは、見ているだけでニヤニヤしてしまいます。

もちろん美しさだけではありません。小さくても機能は本格的。細かいギミックにもグッと心を奪われます。

■一式が格納されたケースにもギミックあり!

ラチェット、ビット、ソケット、ホルダーなど一式すべてが専用のケースにが整然と格納されています。シンプルですが、このケースが実に使いやすく、これだけで小さなツールボック。

使いやすい工夫が満載で、右上にある“wera”のロゴを持ち上げると本体が開き、中のビットが登場します。

中にはドライバー、トルクス、いじり止めトルクス、六角の各ビットと、アダプターが収められています。

下に収納されている1/4"ソケットは、5.5、6、7、8、10、12、13の7種類。各サイズに色がつけられているのは、“Take it easy”システムを採用しているため。他のツールでもサイズによって迷うことがないよう、形状とサイズによって色分けされているのです。

ラチェットハンドルとスリーブ付きのラピダプタービットホルダーはケース上部に収まります。カバーをスライドさせると取り出し可能。ドライバーハンドルはサイドに収まり、柔らかい素材の固定リングを上に持ち上げれば取り出せる仕様です。

構造自体はシンプルで、あえて説明するほどではないのですが、なんかワクワクします。こういうちょっとした可動部に喜びを感じるのは、超合金世代だからでしょうか。

ケース背面には、ベルトへの装着クリップも装備。ベルトに装着しておけば、いちいち工具箱まで取りに行かなくて済むので楽なのですが、いかんせん小さいので、ビットやソケットはなくならないように注意が必要です。

■小さくても作りは本格派!

そもそもWeraは、1936年創業のドイツの老舗工具メーカーでドライバーが有名ですが、最近はラチェットも多数ラインナップしています。

「ツールチェックプラス」に入っているサイクロップミニラチェットは、小さいながらも実に精巧。手のひらに収まるほどのサイズで、回転角度は6度で60ギア構造。細かい作業や作業しにくい狭いスペースで使うのに重宝します。

指先だけで回転方向を変えられるレバーに加え、サムホイール(黒い丸い部分)でも切り替えが可能。

ちなみに1cmほどのレバー部分のデザインが、weraのロゴマーク。細部にまでこだわりを感じます。

ボディはスリムで、ハンドルはweraとひと目でわかるデザイン。素材は鍛造フルスチール製です。

ビットドライバーはweraの他モデル同様、 人間工学に基づいたクラフトフォームプラスハンドル付き。小さくても握りやすく、しっかりと力を加えられます。

上が普段使っているweraのドライバーで、大きさの違いは一目瞭然。とはいえ使いやすさは変わらず、細かな作業にはこちらが重宝します!

■色んなところで使いたくなる

早速、補助輪を外そうしたのですが、なんとナットのサイズが15で、付属のソケットが合わないという失態。買いたい一心で、確認するのを怠ってしまいました。

それでも使いたい気持ちを抑えきれず、色々なところに当ててみたり、増し締めしたり、必要もないのに使ってみました。

ドライバーは小さくて使いにくいかなと思いましたが、ことの外使いやすく、家庭内のこまごまとした作業に出番は多そう。

小さなソケットは、ブレーキの効き目調整など、ちょっとしたナットを締めるのにも最適です。

六角レンチは、ランニングバイクのサドルの高さ調整に重宝。もちろん組み立て家具での出番も豊富です。

※  ※  ※

今回はあまり使えなかったのですが、下ろしたての白いスニーカー同様、ピカピカの工具もちょっと恥ずかしいので、バイクが来たらちゃんと使おうと心に誓ったのでした!

>>wera「ツールチェックプラス」

<文/澤村尚徳(&GP)>

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