Appleは23日、米アリゾナ州で運転免許証と州身分証明書(州ID)が、iPhoneやApple Watchの「ウォレット」アプリで携行可能になったことを明らかにしました。全米初の試みとなります。
WWDC21で発表されたサービス
運転免許証と身分証明書のウォレット紐付けは、2021年の世界開発者会議(WWDC21)で発表されたもので、Appleは当初2021年内のサービス開始を予定していました。また、アリゾナ州のほかアイオワ州やケンタッキー州など計8州の名前が挙がっていました。
これまでにない試みであったためか、予定よりも後ズレしたものの、まずはアリゾナ州でサービスが開始されたことは大きな一歩だと言えるでしょう。実際、米運輸保安庁(TSA)の監督下で、同州フェニックス・スカイハーバー国際空港のセキュリティチェックポイントでも利用が可能です。
日本での展開は期待できる?
Appleは現時点で、将来的に他国で同様のサービスを展開するかどうかを明らかにしていません。先進国の中では規制改革に比較的柔軟なアメリカですらこの調子なのですから、近いうちに海外で同様のサービス展開を期待するのは難しそうです。
ただし、最近もTeslaが自社の自動車保険を「ウォレット」に登録できるようにするなど、スマートフォンアプリと公的な証明書の連携は各方面で進んでいます。クレジットカードでありながらバーチャルな要素を持つApple CardやApple Payなどもそうですが、いちいち財布を取り出す手間が省ける流れは当分止まりそうにありません。
Source:Apple via MacRumors
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-446541/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania