音声感情解析AIを提供する株式会社Empath (以下、Empath社)は、あらゆるオンライン会議を自動で録画・分析・整理するプラットフォーム「JamRoll」を3月23日(水)にリリースしました。
オンライン商談や会議を自動で録画
G SuiteやOffice 365のカレンダーと連携して、自動でオンライン会議を録画・解析します。
ZoomやGoogle Meet、Teamsを使っている場合でも、JamRoll上に動画データが保存されるため、動画データをその都度ドライブにアップロードしたり、専用フォルダーを作成して整理したりする必要はありません。
会議終了後は、自動で文字おこしを実施。議事録作成の工数が大幅に削減されるでしょう。
リンクを共有して参加会議数を削減
さらに、会議の録画データはURL発行により、簡単に共有可能。商談後、社内のメンバーに共有することで、営業の教育コスト削減やOJTにも活用できるといいます。
メンバーに参加してもらうかどうかを悩むような会議は、会議後に同プラットフォーム上で必要な部分だけを見てもらうことで、メンバーの会議参加の工数を削減できるでしょう。
感情解析AIでリモートメンバーのメンタル状況を把握
元気度は、音声から気分状態がポジティヴかネガティヴかどうかを測定するEmpath社独自の指標。
管理者はダッシュボードから各メンバーの元気度と会議数・会議時間の増減を同時に把握することで、負担がかかっているメンバーをリモートでも把握することができます。
迅速な声かけやケアをおこなうことで、離職率低減に活用できるようです。
背景にはリモートでのコミュニケーション不足
新型コロナウイルスの流行を背景に、オンライン商談・会議が一般的なコミュニケーション手段となっている昨今。
あらゆるビジネスシーンのコミュニケーションがオンライン化されたことで、ビジネス領域におけるコミュニケーションをデータとして蓄積・解析できるようになりました。
一方で、オンライン会議は対面とは違い、雑談をはじめとする気楽なコミュニケーションが難しいという点が、課題のひとつとして挙げられます。
メンバーのメンタルの状況を把握しづらい、ケアしづらいという課題を受けて、Empath社はJamRollをリリース。感情解析機能により、遠隔でメンバーのメンタル・ケアが可能になったといいます。
同社は今後も同プラットフォームを通じて、会議に参加するチームメンバーのコラボレーションを創出し、売上と生産性の上昇に貢献していく方針です。
(文・Haruka Isobe)
- Original:https://techable.jp/archives/175814
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:はるか礒部