Appleは、従業員の多様化推進の状況をWebサイトで公開しました。全従業員における女性比率が2014年の30%から34.8%と向上したほか、黒人やヒスパニックの採用も進んでいます。
多様性の進展状況を公開
Appleなどのテクノロジー企業については、以前から白人男性の比率が高いと批判されていましたが、Appleは「包含と多様性(Inclusion & Diversity)」のWebページで、女性や有色人種の採用が進んでいることを、2014年と2021年12月時点のデータを比較してアピールしています。
世界全体で165,000人を超える従業員のうち、女性従業員の人数は全世界で89%増加したほか、アメリカの従業員では、マイノリティグループ(女性・黒人・ヒスパニック、先住民など)の人数は74%増加、黒人は71%増加、ヒスパニックは104%増加、といずれも大幅に増えています。
その結果、アメリカの従業員のうち、マイノリティグループの従業員が50%を占めています。
なお、GoogleやMicrosoftも現在、マイノリティグループの従業員比率は約50%となっています。
30歳以下では女性やマイノリティの比率向上が顕著
世界全体での女性比率は、全体では約35%ですが、30歳以下の若年層では42%と高くなっています。
アメリカにおけるマイノリティグループの割合も、全体では50%ですが、30歳以下では64%となっています。
AppleのWebサイトには、2014年から2021年の期間、世界全体での男女比率、アメリカにおける人種別比率の変化を見られるグラフも掲載されています。
管理職、小売部門のデータも
Appleは、管理職に絞ったデータも公開しています。世界全体で管理職の女性比率は47%、研究開発部門では34%が女性であり、管理職に占めるマイノリティの比率は全米で59%、研究開発部門では38%です。
Apple Storeなどの小売部門では、世界全体の女性比率は58%で、女性の人数は2014年から2021年にかけて67%増えています。アメリカでは、マイノリティグループの割合が76%で、2014年から2021年にかけて47%増加しています。
黒人・ヒスパニックの雇用数は過去最多に
Appleは、過去1年間に今までで最も多くの黒人とヒスパニック従業員を雇用したと発表しています。アメリカの管理職の13%が黒人であり、12%がヒスパニックとなっています。アメリカの小売部門の管理職では、23%が黒人、18%がヒスパニックとなっています。
ティム・クックCEOもツイート
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)はTwitterで、多様性の重要性と、従業員の多様化をさらに推し進める意向を表明しています。
At Apple, we know how important it is to build and maintain a culture where everyone belongs. We’re proud of the progress we’ve made to create a more inclusive workforce and are committed to doing more. https://t.co/rcltKNWLnC
— Tim Cook (@tim_cook) March 24, 2022
Source:Apple via 9to5Mac
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-446818/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania