Apple TV+で配信されている映画「CODA(邦題:コーダ あいのうた)」がアカデミー賞で、助演男優賞と脚色賞に続いて作品賞も獲得し、3冠を達成しました。
アカデミー賞で3冠達成
映画タイトルとなっているCODAとは、耳の聞こえない親に育てられた聴覚のある子(Children of Deaf Adults)を指す用語で、本作も聾唖者の家族への義務感と歌手になる自分の夢を追いかける主人公の葛藤をハートフルに描いた物語です。
「CODA」は作品賞に先んじて、助演男優賞(トロイ・コッツァー)と脚色賞(シアン・ヘダー監督)もすでに獲得しており、見事アカデミー賞で3冠達成となりました。
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— The Academy (@TheAcademy) March 28, 2022
数あるアカデミー賞タイトルの中でも、監督賞、脚本賞、そして作品賞は別格とされているだけに、ティム・クック最高経営責任者(CEO)とエディー・キュー副社長も会場まで足を運んだ甲斐があるというものでしょう。
30億円で権利購入
もともと「CODA」は一般公開前から評価が高く、サンダンス映画祭では史上最多の4冠を獲得しています。
この時のプレミア上映で、2021年にAppleは2,500万ドル(約30億円)の高額で同作品を落札し、Apple TV+での配信に漕ぎ着けました。ただし、日本を含む一部の国に限っては、Appleの配給権と現地企業の権利とが衝突し、Apple TV+での配信は見送られ、映画館でのみの上映となっていました。
Apple TV+を新たな次元に押し上げる可能性
強力なライバルとされていた、Netflixの「パワー・オブ・ザ・ドッグ」を退け、最も優れた作品とされる映画を意味する作品賞を獲得したことは、Appleにとって非常に大きな意義を持つはずです。
Apple TV+のサービス開始当初から、Appleは配信する作品のクオリティ追求を掲げ、レオナルド・ディカプリオやスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ソフィア・コッポラなど高名な映画関係者と次々提携してきました。
しかし、少なくともこれまではApple TV+のブランドを大きく押し上げるような話題作の映画を、Appleが提供してきたとは言えなかったのも事実です(ドラマでは「テッド・ラッソ」がゴールデングローブ賞を複数獲得しています)。
それだけに、世間的な知名度が非常に高いアカデミー賞の作品賞獲得が、Apple TV+の会員数を増やす最高の材料となるのは間違いないでしょう。
Source:Twitter/TheAcademy
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania