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【検証】watchOS8.5/8.5.1で利用不可になった高速充電、衝撃的な遅さ!

watchos8.5 charging issue
 
watchOS8.5にアップデートしたApple Watch Series 7では、Belkin BOOST↑CHARGE PRO 3-in-1 Wireless Charging Pad with MagSafeなどで高速充電できなくなったと報告されている不具合に関し、筆者が所有するデバイスを用いて検証してみました。
 
結果、通常充電を下回る低速充電になってしまったことが確認されました。

4つの条件で充電速度を比較

検証は、下記の組み合わせにて行いました。充電器は全て、Apple 20W USB-C電源アダプタを使用しています。
 

衝撃の検証結果

Apple Watch Series 7についてAppleは、「従来よりも充電速度が最大33%速くなり、約45分で80%充電できる」と述べています。
 
今回行った検証により、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch 用ポータブル急速充電器と、watchOS8.5をインストールしたApple Watch Series 7の組み合わせでは、Appleが標榜している充電速度には到底及ばず、Apple Watch磁気充電ドックを使用した場合よりもはるかに遅い結果になりました。
 

 
検証結果から、watchOS8.5にアップデートしたApple Watch Series 7と、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch用ポータブル急速充電器の組み合わせでは、30分でおよそ5%、1時間でおよそ10%しか充電されませんでした。
 
対して、Apple Watch磁気充電ドックおよび高速充電対応ケーブルによる充電では、30分でおよそ21%〜23%、1時間でおよそ43%〜44%充電されました。
 
また、watchOS8.5.1にアップデートしたApple Watch Series 7と、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch 用ポータブル急速充電器の組み合わせでも試してみましたが、30分でおよそ3%〜4%の充電と、更に悪化しました。
 
watchOS8.5.1にアップデートしたApple Watch Series 7でも、Apple Watch磁気充電ドックを使用した充電速度は変わりませんでした。

現状、問題回避方法なし

海外メディアの報告では、再起動する、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch用ポータブル急速充電器に一度おいてから持ち上げ再セットする、などで高速充電が利用できたとの報告がありますが、筆者の環境では再現できませんでした。
 
また、再ペアリングする、リセットすることも試してみましたが、結果は変わりませんでした。
 
watchOS8.5および8.5.1をインストールしたApple Watch Series 7と、Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch用急速充電器による充電速度低下は、実用性を大きく損なうものです。
 
せめて、Apple Watch磁気充電ドック並みの充電速度への低下であれば我慢できますが、バッテリー残量50%で充電を開始し、3時間30分たっても90%までしか充電されないのは遅すぎて、睡眠時以外は十分な充電時間を確保するのが困難と感じました。
 
Belkin BOOST↑CHARGE PRO Apple Watch用ポータブル急速充電器は、Apple Storeで「Belkin BOOST↑CHARGE PRO Portable Fast Charger for Apple Watch」として販売されているものです。
 
この問題を修正した、watchOSの新バージョンのリリースに期待したいと思います。
 
今回の検証実験は、筆者所有のデバイスによるものです、環境が異なる場合、結果が異なることがあります。
 
 
(FT729)

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