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Apple、アプリ開発者がサブスク料金を自動的に値上げできる新機能をテスト中

Apple Storeロゴ
 
Appleは、App Storeにおいて開発者がサブスクリプション料金の値上げする際に、ユーザーに対して自動的に課金する新機能をテストしていることが明らかとなりました。

オプトアウト方式をテスト中

現在、Appleはサブスクリプション料金が値上げされる際、購読料の値上げに明示的に同意するようユーザーに求めています。ユーザーが、提示された「新しい価格に同意する」ボタンをタップしない場合、そのサブスクリプションは自動的にキャンセルされます。
 
しかし、同社がテストしている新機能が正式に導入されれば、ユーザーは解約するかどうかを選択するのではなく、単に購読料金の変更があることを通知されるだけになる可能性があります。このように、Appleはサブスクリプションの価格変更についてオプトイン方式ではなく、オプトアウト方式をテストしています。

Disney+のサブスク料金値上げについて

最近、Disney+がサブスクリプション料金を月額7.99ドル(日本では990円)に値上げした際、一部の開発者は同アプリが送信した通知が、ユーザーから明確に許諾を得るオプトイン方式ではなく、値上げを知らせるだけのものであったことに気が付きました。Disney+の加入者には、大きな「OK」ボタンが表示された通知が届き価格の変更が知らされましたが、解除ボタンはなく、代わりに契約内容を見直すことができるページへのリンクが提供されていました。

今後数週間のうちに詳細が発表される予定

米メディアTechCrunchがAppleに確認したところ、同社の広報担当者は新しいサブスクリプションシステムのパイロットテストを実施していることを認めたということです。
 
広報担当者は、次のように述べています。
 

私たちは、間もなく提供予定の新しいコマース機能を試験的に導入しています。この試験的な取り組みには、様々なアプリのカテゴリー、組織規模、地域の開発者が参加しており、開発者とユーザーの双方にとって素晴らしいものになると信じています。今後数週間のうちに、詳細をお知らせする予定です。

 
この変更がより広範囲に適用される場合、App Storeのユーザーはサブスクリプションに、より注意を払う必要があります。現在のようなオプトイン方式でなければ、値上げが水面下で行われやすくなるためです。Appleは、パイロットテストに関する詳細を明らかにしておらず、現在関与しているアプリや、この機能が全ての開発者に広く展開される可能性のある時期についても不明です。
 
 
Source:TechCrunch via MacRumors
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