とあるApple Storeにて、観客が一人もいないのに無料のセッションToday at Appleを行っているApple従業員を見た、との報告がありました。
観客のいないToday at Appleセッション
米ニュースサイトZDNetの寄稿者クリス・マティシュチク氏は、新型iPhone SEに興味があったため最寄りのApple Storeを訪れたところ、非常に悲しい光景を目にすることになったと、最新iPhoneではなくその事件についての記事を公開しました。
Apple Storeに入店したマティシュチク氏は、ストア内の“フォーラム”と呼ばれるエリアに男性が腰掛けており、何か奇妙な動きをしているのに気づいたといいます。
座っているかと思えば立ち上がったり、ストア後部をうろうろしており、どうやら誰かに向かって話しかけているようなのです。よく見ると、マイクをつけていました。
なんとこれはAppleで催される無料のセッションToday at Appleだったのです。ただ残念だったのは、観客が一人もおらず、ストア内に誰も注意を払っている人がいないということでした。
家電見本市で見た可愛そうな人を思い出した
マティシュチク氏は今回のApple Storeでの惨状を目の当たりにし、米ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)という見本市で見たシャープに雇われていた男性のことを思い出したといいます。
この人物は、行き行く人が誰も注意を払っていないのに、契約済みの時間分の労働義務を果たすためだけにステージ上で一人で淡々とプレゼンを行っていたそうです。
なぜ中止するという選択がなかったのか
マティシュチク氏は、観客が誰もいないにも関わらずなぜAppleはセッションを中止するという選択をとらなかったのだろう、と疑問を投げかけています。
もし仮にセッション参加者がまったくいなくても、従業員にはいっさい非はないからです。
寄稿したマティシュチク氏は、「この人は次いつセッションをやるのだろう」と、次もまた誰もいない状態で同じ状況に陥るのではないかと憂慮しつつ、記事を締めくくっています。
Source:ZDNet
Photo:Apple
(lexi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-449464/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania