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【レビュー】CIO「NovaPort DUO」出力65Wの2ポートUSB-C充電器

CIO 「NovaPortDUO」 レビュー
 
CIOから発表され、クラウドファンディングサイトでプロジェクト開始後1分で目標額を達成した、合計で最大出力65ワット(W)の2ポートのUSB-C高速充電器NovaPort DUO」をレビューします。2ポート同時充電でも、接続先のデバイスに応じた最適な出力に調整できるのが特徴です。記事には、レビュー用にお借りしたサンプル品を使用しています。

クラウドファンディング開始1分で目標金額を達成

CIO(本社:大阪)の「NovaPort DUO」は、最大65Wの出力ができるコンパクトな2ポートUSB-C高速充電器です。
 

 
iPhoneの高速充電などで利用機会の増えた、USB Power Delivery(USB-PD)対応ポートを2つ搭載し、最大65Wの出力を2ポートに自動振り分けできるのが特徴です。
 
一般的な複数ポート充電器は、ポートによって出力が固定されており、複数デバイスの充電時に間違ったポートに繋いでしまうと、期待したような充電ができません。
 
「NovaPort DUO」は、45W + 20W、30W + 30W、20W + 20Wなど、接続先のデバイスに応じて出力を最適に自動制御できます。
 
発熱の少ない窒化ガリウム(GaN)を採用することで、安全性を確保しつつ、小型化、軽量化を実現しています。
 

 
「NovaPort DUO」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で3月3日に応援購入を受け付けたところ、開始1分で目標金額を達成しています。「Makuake」での応援購入は4月17日まで受け付けており、購入者には2022年5月頃に発送される予定です。

表面の立体的な加工が印象的

本体カラーは、ブラックとホワイトが用意されています。今回、ブラックのサンプルをお借りしてレビューしています。プラグは折りたたみ式です。
 

 
本体サイズは52ミリ x 41ミリ x 28ミリ、筆者所有のスケールで測ったところ、重さは約80グラムでした。
 

 
出力61W(1ポート)のMacBook Pro用電源アダプタ、出力65Wの「Anker PowerPort lll 2-Port 65W」と並べると、「NovaPort DUO」のコンパクトさが際立ちます。
 

 
本体の表面には、金属の梨地加工のようなザラザラした加工が施されており、指紋などの汚れや傷がつきにくくなっています。片方の側面には、光沢のあるアルミプレートで「CIO」のロゴが埋め込まれており、表面加工とともに高級感を演出しています
 

 
ポートの内側のパーツは、CIOのコーポレートカラーであるパープルで、デザインのアクセントとなっています。
 

 

ポートを入れ替えても出力が一定

「NovaPort DUO」を使って、iPhoneやMacBook Proなどを充電してみました。各デバイスとも、バッテリー残量は30%〜40%程度でテストしています。
 

 
1ポートだけを使って14インチMacBook Proを充電し、Macのシステムレポートで確認すると、出力65Wとして認識しています。出力の認識は、使用するポートを入れ替えても変わりませんでした。
 

 
iPhone12 Pro Maxだけを充電すると、出力20W〜23W程度で充電されます。こちらも、ポートを入れ替えても出力に変化は見られませんでした。
 

 
片方にiPhone12 Pro Max、もう片方に14インチMacBook Proを接続すると、iPhone12 Pro Maxには20W〜22W、MacBook Proには30Wで電力が供給されています。ポートを入れ替えて充電しても、iPhoneには20W〜22W、MacBook Proには30Wでの供給が行われました。
 

 
なお、以前レビューでご紹介した、一般的な2ポートUSB-C充電器「Anker PowerPort lll 2-Port 65W」の場合、ポートの片方が最大45W、もう片方が最大20Wに固定されているので、正しく使えばMacに45Wの電力が供給されますが、挿すポートを逆にしてしまうとiPhoneにもMacにも20Wでの出力となりました。
 

 
iPhone12 Pro MaxとiPad mini(第6世代)を同時充電すると、どちらにも約20Wの電力が供給されました。
 
このほか、必要な電力の少ないApple WatchやAirPods Proを同時に充電しても、iPhoneには最大20W程度での充電ができていました。
 

 

MacBook Proを2台同時充電してみた

14インチと13インチのMacBook Proを2台同時に充電してみました。
 

 
2台とも出力30Wとして認識されます。
 

 
「Anker PowerPort lll 2-Port 65W」の場合、出力が片方は45W、もう片方は20Wに固定されています。
 
筆者が試した範囲では、1ポートでの充電だと最大65W、2ポート同時充電だと最大30W+30Wで充電できることを確認できました。
 
同時に充電しているのが消費電力の少ないAirPods ProやApple Watchでも、MacBook Proに振り向けられる電力が最大30Wよりも大きくなるのを確認することはできませんでした。このほか、45W+20Wといった組み合わせも確認できませんでした。

ケーブル挿しっぱなしには注意!

注意が必要なのは、iPhoneやMacのコネクタからケーブルを外して、充電中のデバイスが一台だけになっても「NovaPort DUO」にケーブルを挿したままだと、充電能力は2台同時充電と同等になることです。
 

 
充電を終えたら、「NovaPort DUO」からケーブルを抜いておくのが良いでしょう。

コンパクトで軽く、汚れや傷がつきにくい

「NovaPort DUO」を毎日持ち歩いて使った感想としては、コンパクトで軽いこと、表面加工の効果で傷や汚れがつきにくいことに魅力を感じました。
 
2ポート同時充電時にどちらに挿しても同じ出力が得られる特徴については、挿すポートを間違わなければ一般的な2ポート充電器のほうが充電が速いこともあるので、メリットを感じられるかどうかは使い方によりそうです。
 
本稿執筆時点で、「NovaPort DUO」はMakuakeで通常価格(4,928円)から19%オフの3,980円で4月17日まで応援購入を受け付けており、発送は2022年5月頃の予定です。

レビュー動画はこちら

「NovaPort DUO」の外観や充電中の様子など、簡単な動画にまとめましたので、ご覧ください。
 

 
 
参照: Makuake
(hato)

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