5G通信対応のスマートフォンの収益が、2021年に3Gや4Gなどその他の通信方式に対応したスマートフォンの合計を超えたことがわかりました。
ただ、その大半はSub-6と呼ばれる低速な通信方式に対応した製品であり、高速なミリ波通信に対応した機種の割合は将来にわたって限定的とみられています。
2021年にその他の通信方式を上回った5G通信対応スマートフォン
調査会社のStrategy Analyticsによると、5G通信に対応したスマートフォンの収益が2021年に、その他の通信方式に対応したスマートフォンの合計を上回りました。
2020年時点ではその他の通信方式の収益シェアが50%以上でしたが、5G通信対応スマートフォンは2021年に一気に収益を伸ばして逆転しています。
5G通信対応スマートフォンの平均卸売価格はそれ以外のスマートフォンの1.5倍とのことです。
ただ、5G通信対応スマートフォンの収益はほぼ全ての地域で伸びているものの、成長は鈍化する見込みです。
また、ユーザー数の面ではアメリカで2024年に5G通信の契約者が4G通信の契約者を超えるとされています。
ミリ波の普及は将来にわたって限定的
5G通信には広範囲での通信が可能なSub-6と、限られた通信範囲ながら高速な通信ができるミリ波の2種類があります。
このうち、Sub-6のみに対応したスマートフォンの収益シェアは今後も徐々に増加するものの、ミリ波通信にも対応した機種のシェアは今後5年間であまり伸びない見込みです。
ミリ波対応スマートフォンの平均卸売価格はSub-6のみに対応したものよりも遙かに高く、将来にわたって高級機のみに搭載されることになるでしょう。
iPhoneシリーズもiPhone SE(第3世代)がミリ波に非対応であり、iPhone13シリーズもアメリカのみでミリ波に対応しています。
Source: Strategy Analytics
Photo: Pixabay
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-451049/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania