ドイツの研究者が、スマホ使用を完全に絶った状態と、1日の使用時間を1時間減らした状態での、幸福度と健康的なライフスタイルに与える影響を比較する実験を行ったところ、スマホの1日の使用時間を1時間減らしたほうがより良い結果が得られたとのことです。
人が最も幸福になるスマホ使用時間を探る実験
AppleはiPhoneにスクリーンタイムを導入しており、ティム・クック最高経営責任者(CEO)も「デバイス使用によって得られる満足感は重要だが、なるべく多くの時間をデバイスに費やしてほしいとは思っていない」との意見を述べています。
ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ボーフムにある州立大学ルール大学ボーフムのユリア・ブライロフスカイア博士は、619人のドイツ在住のスマホユーザーを参加者として、人が最も幸福になるスマホ使用時間を探る実験を行いました。
実験参加者は、7日間スマホの使用を放棄するグループ(200人)、1日の使用時間を1時間短縮するグループ(226人)、通常通りスマホを使用するグループ(193人)に分けられ、4つの測定時点(ベースライン、介入後、介入後1、4カ月後)で、スマホ利用(時間、激しさ、問題傾向)、生活満足度、抑うつ症状、不安症状、身体活動、喫煙行動がどのように変化したかが評価されました。
スマホを完全に絶つのは健康的でない?
実験の評価によれば、7日間スマホの使用を放棄したグループとスマホの1日の使用時間を1時間短縮したグループの両グループとも、生活満足度と身体活動量は増加しましたが、スマホ使用を完全に絶ったグループよりも使用時間を1時間減らしたグループのほうがより強い効果が得られ、4カ月間安定的に推移したとのことです。
また、1日に吸うタバコの本数が減少したのはスマホの使用時間を1時間減らしたグループのみで、幸福度の向上と健康的なライフスタイルを実現するのに、むしろスマホを完全に絶たないほうが良いという、興味深い結果が明らかになりました。
「体調を良くするために、スマホを完全に手放す必要はありません」とブライロフスカイア博士は述べています。「最適な1日の使用時間があるのかもしれません」
Source:Daily Mail
Photo:Apple
(lexi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania