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切れ味抜群の「トマト・ベジタブルナイフ」があればキャンプ調理が捗りそうです!

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

キャンプ初心者でギアをほとんど持っていません。キャンプは車がないと荷物運びが厳しいし、そもそも運転できないので気軽に一人で行けないのです。欲しいけど、使用頻度が低いことを考えると、どうも買い進める気になれず…。

とはいえ、年に三回ほど編集部でキャンプロケに行くので、欲しいのはもちろんですが、買う必要があることもわかっていました。そんな中決まった次回キャンプロケからの調理担当。そんなわけで、担当することになったしキャンプ以外でも使えそうだしで、まずはナイフを買おうと決意したのです。

何を買おうか迷っていたところ、知り合いのカメラマンさんにお薦めされたのが、Victorinox(ビクトリノックス)の「トマト・ベジタブルナイフ」。安い・軽い・なんでも切れるの3点に惹かれ、初アウトドア用ナイフはこれだ! と買おうとしたところ、なんと同じ種類で折り畳み版の「トマト・ベジタブル フォールディングナイフ」(2750円)を発見! 別途ケースに入れる必要もない上、コンパクトになるこちらに決定しました。

というわけで、早速さまざまな食べ物をカットしてみると、薄い刃からは想像もできないほどの実力が分かったのです。

 

■安全&コンパクトに収納できる折り畳み式

ブレード長11cm、高さ1.3cm、重さ約42gのペティナイフ。樹脂製のハンドルはシボ加工が施されており、滑りにくく、くぼみに手がフィットするエルゴノミクスデザインです。

ハンドルの付け根にある“PRESS”のパーツを文字が書いてある側面から押せば、ライナーロックが解除される仕様。13cmのサイズに折り畳んで、安全に収納できます。

早速いろいろと切って、切れ味を確かめてみました!

 

■軽い力で綺麗に切れる

まずは切れ味を試す定番のトマトから挑戦。トマトは外側が硬く、内側が柔らかいので、切れ味が悪いナイフだと潰れてしまいます。さっそく試してみると、さすが「トマト・ベジタブル フォールディングナイフ」なだけある。力を入れずにスッと刃が入ったうえに、波刃なのに皮がギザギザになることもありませんでした。

次は切れ味が悪いと完全に切れずにつながってしまいがちなネギ。切れ味は鋭いのですが、連続でテンポよく切るものは、少しまな板との相性が悪いかもしれません。下が波刃であるがゆえに、まな板にひっかかってしまうのです。対象物への切れ味は鋭いのに、この理由でうまく連続して切れないのは意外な気付きでした。

今度はパンをきってみました。まずはハード系のバゲットから挑戦。やはり硬く、最初が切り込みが入るまで数回ギコギコする必要がありましたが、パン切り包丁のように、硬い断面に切り込みを入れられる波刃なので、自宅にある直刃の家庭用包丁よりスムーズに切れました。少し切りかすが出ましたが、ガリガリした部分も崩れることなくクリア。

逆にソフトパンに挑戦。柔らかいパンは前後に小刻みに動かして切る波刃より、切りカスが出にくい直刃のほうが向いています。また切れ味が悪いナイフで切ると潰れてしまいますが、そんな心配は無用で、こちらも難なくクリア。

少し持っただけでも潰れてしまう柔らかさにも関わらず、全く潰れず、小刻みに動かしてカットしてもほとんどカスが出ず、断面は滑らか。ちなみに、力を入れずに前後の動きで刃を進めていくと綺麗にカットできます。

きっと薄く切るのも問題ないはずと早速完熟キウイを切ってみると、やっぱりスルッと刃が入りました! 熟してしなった皮は剥きづらく、切れない刃だと途中で皮にシワがより引っかかって綺麗に切れません。しかし、そんな問題もなく、刃をスライドさせて皮をむいても綺麗な形をキープ。鋭い切れ味を再確認できました。

 

■カットにコツが必要なものもあり

小刻みに前後させて切るのがこのナイフでうまく切るコツだと感じたので、くっつくテクスチャーのモッツァレラチーズも同じようにして切ってみると、なんと断面が波状。刃に張り付くため、細かく動かした後がついてしまいました。

ならばと、今度は直刃のようにまっすぐに刃を下ろしてみると、今度は綺麗に切れたのです! 心配だった潰れもなく、切る対象によって切り方を変えれば、なんでも美しく切れそうだと思わせてくれました。

表面が求肥で包まれたスイーツも切ってみたのですが、こちらもチーズと同じく、床に垂直に刃を落とす切り方が向いています。小刻みに切っていくとベタベタした生地が刃についてきてしまい、中身のスポンジ・クリーム・イチゴを覆う餅がずれ、刃がうまく入らず。

切れ味が鋭く、ほぼなんでもスムーズにカットできることが判明したこのナイフ。最後は芯まで硬く切れ味が試されるカボチャにトライ。表面に刃を入れるためナイフを前後に動かすと、生のカボチャにもスムーズに刃が入りました。

いつも使っている家庭用包丁より切れる! と感動した矢先、問題発覚。押し引きすれば楽に切れるのですが、コンパクトゆえに刃渡りが足りず、前後に動かせないのです。家庭用包丁のように上から体重をかけようとしても、これもかぼちゃより縦幅が短くて、刃を上から押して下まで切ることが不可能。

結局、刃を立ててちまちまと端から切っていき、少し大変でした。とはいえ切れ味に問題はないので、刃を立てて切るコツを掴み、長さが足りさえすれば、どんなものでもカットできそうです。

*  *  *

今回試してみて、切れ味自体は抜群で、ほとんどのものが切れるナイフだとわかりました。だた、大きいものをカットする場合には、どうしても刃渡りが足りない場合もあると思うので、切るものが限られるかもしれません。なので、大人数で大量に調理する必要があると、もう少し大きくてもよさそうですが、ソロや少人数でのキャンプでは十分だと思います。さて、肝心のキャンプロケで使うにはもう少し刃渡りが大きくてよかった気もしてきましたが、初めての“Myアウトドア用ナイフ”ということで、愛着たっぷり。これから大切に使おうと思います。

>> Victorinox「トマト・ベジタブル フォールディングナイフ」

<文/栗原伶奈(&GP)>

 

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