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コーヒー焙煎に炙り料理!“キャンプの味”を作って自分へのおみやげに【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

最初はあたふたしていたソロキャンプも、慣れてくると少しだけ余裕がうまれる。とはいえどこかに出かけるほどの時間はない…だったらいつもの焚き火を使って珈琲焙煎や炙り料理に挑戦、自分だけの味を作っておみやげにしては?

*  *  *

■熾火でじっくり、その日の“味”を作る

ゆらめく焚き火を前にぼんやり過ごすのはキャンプの至福の時間だ。炎を眺めるだけでもあきることはないのだが、ゆとりがあるならこの火を利用して自分だけの味を作ってみては。

濃い目に味を付けた肉を焚き火にかける。肉に炎を当てることなく、熱風で火を通すイメージだ。ときおり脂が落ちて煙があがり、これがいい風味となる。

焚き火はスイッチひとつで火力を調整できるわけではないし、安定したと思っていても薪が燃え進む内に徐々に火力が落ちる。風向きを計算し、肉の具合によって薪を追加したり位置を変えたりする。あぶり焼きは焚き火を操る練習にもちょうどいい。

基本的にほったらかしでいいのだが、そうはいっても火を離れるわけにもいかない。この時間を利用するなら焙煎だ。キャンプなら豆の薄皮が舞っていても気にせずにすむ。それに熾や炭を広げておけば網を左右に振っても常に豆に熱があたってムラになりにくい。

余った肉とともに焙煎した豆を持ち帰れば、キャンプの余韻に浸りつつサンドイッチとコーヒーを楽しめる。キャンプ当日、そして帰ってからも楽しみが尽きない“遊び”だ。

ライター 大森弘恵さん
雑誌、WEBメディア、書籍を手がけるフリーランスのライター、編集者。おもなテーマは「キャンプ、アウトドア」、「旅行」、ときどき「料理」。

 

 

【コーヒー 焙煎】

<POINT>炭を均一に広げてムラをなくす

広めに熾や炭火を置き、その範囲内で手網を動かすことでムラ予防。豆が左右・上下に入れ替わるよう豆を入れすぎないようにすることもポイント。

 

■絶え間なく揺すって均一な仕上がりを目指そう

伸縮式ハンドルは10cmほど長く伸ばせるので一番いい状態の火を利用できます。豆の色を確認しながら焙煎できるのも便利(大森さん)

ユニフレーム
「焚き火ロースター」(3900円)

生豆を入れて炭火や熾火にかざし、細かく左右に振ることで焙煎ができる手網。フタ付きで豆が飛び出すことがないし、底が丸いので豆が上から下へ動きやすくムラになりにくい。コンパクトにたためるのも秀逸だ。適正煎り量は生豆50g。φ16×36.5〜46.5cm、重さ200g

 

■豆を冷やしたら焙煎具合を確認

安定感がありコンパクトでありながら挽きやすい。ホッパー容量は豆50gでソロだけでなく家族みんなで試飲するときにも対応できます(大森さん)

ユニフレーム
「UFコーヒーミル」(6900円)

焙煎した豆を冷ましたら、まずは一杯。UFコーヒーミルはあえてフタを設けておらず、香りをダイレクトに堪能できるようになっている。ハンドルの付け根に挽き目調節ナットがあるので、粗挽き・細挽きの調整も簡単だ。使用時φ8.4×H19.2cm

 

■焙煎から湯切り、揚げ物にも使えるマルチざる

ハンドルを倒して別売メスキットの中に入れて持ち運べることと、焙煎以外にも使えるのがミソ。気軽に焙煎を楽しみたい人向き(大森さん)

ロゴス
「LOGOS メスキットぴったりざる」(3200円)

同社メスキット(別売)に入れて調理すれば油切り・湯切りが楽にできる便利なザルだが、コーヒー豆の焙煎もOK。空気孔をあけたアルミホイルをかぶせ、炭火にあてながら揺すれば上と下の温度差が少なくなり仕上がりのムラを抑えられる。使用サイズは28.5×9.5×H5cm、重さ125g

 

■手持ちのカップを本格ドリップポットに!

カップで自分好みの注ぎ方ができる優れもの。焙煎具合を確かめるのはもちろん、釣りや登山でも負担にならない軽さ(8.5g)がステキ(大森さん)

Rappo-Kyoto
「森乃雫」(8800円〜)

手持ちのマグカップに磁石で取り付けるだけで細〜く湯を注げる後付けの注ぎ口。かさばるドリップポットを用意しなくてもいいので、徒歩キャンプであってもおいしいコーヒーをいれられる。ポタポタ点滴みたいな注ぎ方も可能だ。

 

■持ち運びやすい生豆パック登場

ロゴス
「LOGOS CAFE 生豆パック(ランドブレンド)」(450円)

初めての焙煎は少量から腕試し! 「LOGOS CAFE 生豆パック」は、焚き火を眺めながら飲むことをイメージし、スッキリとした味わいになるようブレンドした生豆が約10杯分(100g)。試飲の後、持ち帰って毎日一杯ずつ飲んで変化を楽しむのもオツ。

 

【炙り料理】

<POINT>焙煎もあぶり焼きも炎にあてず熱を利用

生豆焙煎もそうだが、炎が触れると部分的に焦げやすくなるので熱のみを利用するよう肉との距離を調整。もし切り分けた肉が生だったら再び火にかざし、焼きながら食べればいいだけ。

 

■付属チェーンで炎との距離を調整

チェーン、そしてトングなどをつり下げるのに役立つツールハンガーも装備! 三脚ほど場所をとらないのでサイト内の歩行も安全です(大森さん)

ユニフレーム
「ファイアグリル」(7500円)
「FGポットハンガー」(7500円)

ロングセラー焚き火台「ファイアグリル」に取り付ける「FGポットハンガー」は耐荷重10kg。ダッチオーブンはもちろんブロック肉をつり下げてもビクともしないのだ。上下の位置替えにコツが必要だが深く刺し込む串よりも肉汁が流出しにくく、おいしさを閉じ込められる。

 

■肉を刺してグルグル回せばこんがり丸焼き

4本脚でも2本脚でも使えるマルチハンガーで、マンガみたいな豪快あぶり焼きを! 回す方向を間違えると抜けちゃうので注意して(大森さん)

ONOE
「マルチハンガー」(8800円)
「マルチハンガー丸焼きキット」(2480円)

アングルパイルの本数とハンガーによって使い方の自由度が高いマルチハンガーに、グルグル回してでっかい肉を焼けるオプションが登場。丸焼きキットの串はφ10〜20cm、重さ2kgまでの肉に対応しており迫力のあぶり焼きが実現する。

>> 特集【週末趣味 ソト遊び&イエ遊び】

※2022年4月6日発売「GoodsPress」5月号50-51ページの記事をもとに構成しています

<撮影/森口鉄郎 文/大森弘恵>

 

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