さまざまな電子機器の価格上昇につながっている半導体不足が、2022年下半期にスマートフォン製品において大幅に改善されるという予測が発表されました。
ただ、一部の半導体は需要に対する供給が足りない状況が続き、全面解消とはいかないようです。
2022年下半期に大幅に改善される半導体不足
調査会社のCounterpointによると、スマートフォン向けの半導体は現在フラッシュメモリや高解像度カメラセンサーを除き全面的に不足しています。
特にDisplay Driver IC(DDIC)およびTouch Display Driver Integration(TDDI)と呼ばれるディスプレイ関係の半導体不足は深刻で需要が供給を30%から40%上回っているとのことです。
しかしながら、2022年後半には需要が供給を20%から30%上回る程度、2022年の終わりには10%から20%上回る程度と、今後大幅に改善される見込みとされています。
ほかのスマートフォン向け半導体についても多くのものが2022年を通して改善される見込みです。
4G向けSoCや電源管理ICは不足が続く、中国のロックダウンのリスクも
ただ、スマートフォン向け半導体の供給が全面的に改善されるわけではなく、4G通信対応スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)や、電源管理IC(Power Management IC、PMIC)については2022年終わりでもまだ不足が続くと予測されています。
また、中国のロックダウンの状況によっては供給量がこの予測を下回るかもしれません。
半導体製品の価格も依然として上昇傾向にあり、フラッグシップスマートフォン向けSoCが5%から10%上昇するなど、スマートフォンの販売価格に影響を与えそうです。
Source: Counterpoint
(ハウザー)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-451763/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania